途中下車 / 高橋文樹 / 幻冬舎文庫 / 457円 + 税 カバーデザイン+イラスト ゴトウヒロシ 両親を交通事故で亡くした大学生のぼくと4つ下の妹、理名は叔父を後見人に二人暮らしを始め「葬式以後3ヶ月」を乗り切る。ぼくは合コンで知り合った麗奈と付き合い始めるが、3ヶ月後理名とも寝るようになる。 … “途中下車 – 降りた人、見送った人” の続きを読む
カテゴリー: 本
悲劇のクラブ – 淡々とシリーズ終了
悲劇のクラブ プロゴルファー リーの事件スコア 5 / アーロン & シャーロット・エルキンズ / 寺尾まち子訳 / 集英社文庫HM / 580円+税 表紙イラスト: カスヤナガト 装丁: 刈谷紀子(P-2hands) On the Fringe by Aaron & Charlot … “悲劇のクラブ – 淡々とシリーズ終了” の続きを読む
ハムスターに水を – 逃げ続ける、ずるい、ぼくの話
ハムスターに水を / 高橋文樹 / 破滅派 / Kindle版 2015年7月 面白く読みました。最初はそれこそアントニオーニばりの愛の不毛を描くのかと思いましたが、逃げ続ける「ぼく」が中心の話でした。 ぼくは結局なにも目指せません。それは屋上の寛美を助けなかった行為に始まり、空しい人生設計図からの … “ハムスターに水を – 逃げ続ける、ずるい、ぼくの話” の続きを読む
異邦人 – それは太陽のせい
ムルソーは養老院で死んだ母親の通夜と式を行った翌日からマリイとの恋、仕事、近所付き合いと生活を続けていく。新しい仲間レエモンがアラビア人の恋人と揉め事を起こし、ムルソーも巻き込まれる。
「それは太陽のせい」と来た瞬間、激しくうなずきました。
こころ – いい意味でも悪い意味でも新聞連載小説
まだ恋愛を知らずその前段階として年長の先輩に勝手に憧れる前半の「私」と、その憧れの対象者である「先生」が「私」の頃に起こした事件の顛末。
プレデターズ – 低調なアンソロジー
プレデターズ / エド・ゴーマン & マーティン・H・グリーンバーグ編 / 扶桑社ミステリー文庫 / 760円(税込) カバー・デザイン: 辰巳四郎 Predators, Edited by Martin H.Greenberg & Ed Gorman 一頃流行したホラーのアンソロジ … “プレデターズ – 低調なアンソロジー” の続きを読む
サンダー・ポイントの雷鳴
サンダー・ポイントの雷鳴 / ジャック・ヒギンズ / 黒原敏行訳 / ハヤカワ文庫NV / 800円+税 カバーイラスト: 生頼範義 / カバーデザイン: ハヤカワ・デザイン Thunder Point by Jack Higgins, 1993 第2次世界大戦末期、ナチスの協力者名簿を持ったボルマ … “サンダー・ポイントの雷鳴” の続きを読む
ガンマンの伝説 – 史実なんだろうけど尻つぼみ
ガンマンの伝説 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫HM / 840円+税 カバーデザイン: ハヤカワ・デザイン カバー写真: (C) Robb Kendric/Aurora/ゲッティ イメージズ Gunman’s Rhapsody by Robert B. Par … “ガンマンの伝説 – 史実なんだろうけど尻つぼみ” の続きを読む
愛に時間を – 性に奔放なハインラインもこれはやり過ぎ
愛に時間を (1)(2)(3) / ロバート・A・ハインライン / 矢野徹訳 / ハヤカワ文庫SF / 各460円 カバー: 野中昇 Time Enough for Love by Robert A. Heinlein, 1973 メトセラの子供、ラザルス・ロング物。 『2001夜物語』に収録された … “愛に時間を – 性に奔放なハインラインもこれはやり過ぎ” の続きを読む
ラヴクラフト全集 3 – ホラーとSFの狭間
ラヴクラフト全集 3 / H・P・ラヴクラフト / 大瀧啓裕訳 / 創元推理文庫 / 530円 カバーイラスト: Virgil Finlay / カバーデザイン: 龍神成文 The Shadow Out of Time and other stories by Howard Phillips Lov … “ラヴクラフト全集 3 – ホラーとSFの狭間” の続きを読む
ビブリア古書堂の事件手帖(3) -栞子さんと消えない絆-
ビブリア古書堂の事件手帖(3) -栞子さんと消えない絆- / 三上延 / メディアワークス文庫 / 550円+税 イラスト: 越島はぐ / デザイン: 荻窪裕司 『たんぽぽ娘』市場で競り負けた絶版文庫の束から『たんぽぽ娘』だけが抜き取られ、栞子さんが犯人と疑われる。 犯人の隠し方が巧いです。単に隠す … “ビブリア古書堂の事件手帖(3) -栞子さんと消えない絆-” の続きを読む
ZOO – オールタイムベスト級の「陽だまりの詩」
ZOO 1 / 乙一 / 集英社文庫 457円+税 ZOO 2 / 乙一 / 集英社文庫 419円+税 デザイン: 松田行正 北上次郎の名コピー「何なんだこれは。」でとても気になっていた作品。そして初めての乙一です。 どの作品も予想を裏切る舞台背景や展開、不思議なカタルシスに満ちていて … “ZOO – オールタイムベスト級の「陽だまりの詩」” の続きを読む
トータル・リコール – ディック短篇傑作選
トータル・リコール – ディック短篇傑作選 / フィリップ・K・ディック / 大森望編 / ハヤカワ文庫SF / 940円+税 カバーデザイン: 土井宏明(ポジトロン) We can remember it for you wholesale and other stories by P … “トータル・リコール – ディック短篇傑作選” の続きを読む
ビブリア古書堂の事件手帖 2 -栞子さんと謎めく日常-
ビブリア古書堂の事件手帖 2 -栞子さんと謎めく日常- / 三上延 / メディアワークス文庫 / 530円+税イラスト: 越島はぐ / デザイン: 荻窪裕司 シリーズの鍵となる栞子さんの母親が小出しにされます。最初は残した『クラクラ日記』や肖像画程度の謎の人物ですが、『UTOPIA』の回で古書の知識 … “ビブリア古書堂の事件手帖 2 -栞子さんと謎めく日常-” の続きを読む
ネットの中の島々
ネットの中の島々 (上)(下) / ブルース・スターリング / 小川隆訳 / ハヤカワ文庫SF / (上)(下)各560円 税込カバー: 栗原裕孝Islands in the Net by Bruce Sterling 1988 少し前に読んでいて、ここに書くのをさぼっていたもの。 覚えてないなぁ& … “ネットの中の島々” の続きを読む
冷たい銃声 – ホークが主役だがスペンサーもしっかり絡む
冷たい銃声 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫HM / 840円+税カバーデザイン : 戸倉 巌(トサカデザイン)Cold Service by Robert B. Parker (2005) 賭け屋の護衛をしていたホークがウクライナ人ギャングに撃たれる。トニー・マーカスがボ … “冷たい銃声 – ホークが主役だがスペンサーもしっかり絡む” の続きを読む
疑惑のスウィング – ゴルフがメインにきて悪くない
疑惑のスウィング プロゴルファー リーの事件スコア 4 / アーロン & シャーロット・エルキンズ / 寺尾まち子訳 / 集英社文庫HM / 620円+税 表紙イラスト: カスヤナガト 装丁: 刈谷紀子(P-2hands) Where have all the birdies gone? b … “疑惑のスウィング – ゴルフがメインにきて悪くない” の続きを読む
防潮門 – こんなに口の軽い本格冒険小説の主人公はいない
防潮門 / アリステア・マクリーン / 沢川進訳 / 早川書房 / 1600円 装幀 生頼範義 Floodgate by Alistair MacLean 堤防が爆破され、スキポール空港に洪水が起きる。正体不明の「FFF」が犯行を表明し、オランダ国内の任意の場所での犯行を予告、実行に移していく。ファ … “防潮門 – こんなに口の軽い本格冒険小説の主人公はいない” の続きを読む
スラップスティック
スラップスティック / カート・ヴォネガット / 浅倉久志訳 / ハヤカワ文庫SF / 340円カバー 和田誠 Slapstick by Kirt Vonnegut, 1976 マンハッタンの廃墟に住むウィルバー・ダフォディル-11・スウェイン医師のひとり語り。彼は姉イライザとの双子で、見た目はネア … “スラップスティック” の続きを読む
ゴッホは欺く – 良いアーチャー作品
ゴッホは欺く(上)(下) / ジェフリー・アーチャー / 永井淳訳 / 新潮文庫 / 各629円+税カバー写真: (C) Paul Stuart / カバー撮影: 広瀬達郎(新潮社写真部) / デザイン: 新潮社装幀室False Impression by Jeffrey Archer, 2005 … “ゴッホは欺く – 良いアーチャー作品” の続きを読む