いま二十代のSF翻訳志望者は次に何をすべきか?

翻訳家の古沢嘉通さん(@frswy)がおもしろいツイートをされていました。 十年後、自分でセレクションするタイプのSF系翻訳家は、小川隆さん(1951年生)、若島正さん(52年生)などは、七十代、ダーコーヴァ訳者たちは六 十代で、選んで訳すペースは確実に鈍るはず。いま二十代のSF翻訳志望者は、十年後 … “いま二十代のSF翻訳志望者は次に何をすべきか?” の続きを読む

第二ファウンデーション

投稿日: カテゴリー

第二ファウンデーション / アイザック・アシモフ / 岡部宏之訳 / ハヤカワ文庫SF / 420円 カバー 鶴田一郎 (下のカバーとは異なる) Second Foundation by Isaac Asimov, 1953 ミュールに戦わずしてやられてしまった第一ファウンデーションだが、希望の光、 … “第二ファウンデーション” の続きを読む

羅生門・鼻

投稿日: カテゴリー

羅生門・鼻 / 芥川龍之介 / 新潮文庫 / 200円 / 1968年カバー 高松次郎 (以下のカバーとは異なる) 「邪宗門」 芥川がこんな富士見ファンタジア文庫みたいな作品を書いていたのか!? しかもキャラ立ちは完璧。若殿と父との確執のエピソードも良いし、姫とのやりとりも実に今風で、若殿、草食系の … “羅生門・鼻” の続きを読む

パノラマ島奇談

投稿日: カテゴリー

パノラマ島奇談 / 江戸川乱歩 / 角川文庫 / 620円 / 1974年カバー 高橋葉介 「パノラマ島奇談」 その日暮らしの物書きをしながらユートピアの創造を夢想する人見広介は自分に瓜二つの富豪菰田源三郎が癲癇で死んだことを知り、船から身投げした風を装った上で、菰田家の墓地に忍び入り、墓から死人が … “パノラマ島奇談” の続きを読む

死の蔵書

投稿日: カテゴリー

死の蔵書 / ジョン・ダニング / 宮脇孝雄訳 / ハヤカワ文庫HM / 699円+税カバーデザイン: スタジオ・ギヴBooked to Die by John Dunning (1992) 随分昔に読んだ本。本好きの刑事が、セドリ屋の殺人事件を追う途中で自分も古本屋を開くんじゃなかったかな。きれい … “死の蔵書” の続きを読む

世界史用語集とチャート式幾何学

山川出版社と言えば社会系の教科書の会社で、用語集や一問一答式の参考書は大学受験では本当にお世話になりました。 特に用語集の、他社を含む世界史の教科書全15種類で、この用語が何冊に使われているか、という視点は目新しかったと思います。(5) と書かれた項目以上を覚えておけばいいかな、と真っ当に使う以外に … “世界史用語集とチャート式幾何学” の続きを読む

新訳を巡るあれこれ

フィリップ・K・ディック『ヴァリス』がハヤカワ文庫から出版されました。しかも新訳で、訳者は大瀧啓裕から山形浩生に代わっています。 旧作を新訳する際には翻訳者が亡くなっている場合もあるため訳者が代わるのはよくあることですが、訳者が存命で、しかも『ヴァリス』3部作の訳者としてはサンリオSF文庫 -&gt … “新訳を巡るあれこれ” の続きを読む

北上次郎の復活

文春文庫からディーン・クーンツ『ライトニング』が復刊されました。25年ぶりです。 私はクーンツの作品であれば通常の長編、短編はもちろんのこと、アカデミー出版の超訳から『ベストセラー小説の書き方』『コンプリート・ディーン・クーンツ』まで、ほぼすべての作品を購入し、地道に出版日順に消化しているほどのファ … “北上次郎の復活” の続きを読む

善良な男

投稿日: カテゴリー

善良な男 / ディーン・クーンツ / 中原裕子訳 / ハヤカワ文庫NV / 940円+税カバー写真: 星武志 / カバーデザイン: 渡邊民人(TYPEFACE)The Good Guy by Dean Koontz (2007) バーで飲んでいたティモシーは、誤解した依頼者から殺人の依頼を受ける。直 … “善良な男” の続きを読む

西の魔女が死んだ

投稿日: カテゴリー

西の魔女が死んだ / 梨木香歩 / 新潮文庫 / 430円+税 / 2001年カバー装画 早川司寿乃  まいは中学になじめず、しばらく祖母の家であずかってもらうことになる。自給自足の生活をしていた祖母は、やさしくまいを迎え入れる。 ってストーリーだけだと、やわらかな少女向けの小説に聞こえますし、実際 … “西の魔女が死んだ” の続きを読む

竹取物語

投稿日: カテゴリー

竹取物語 全訳注 / 上坂信男 / 講談社学術文庫 / 360円 (1978)カバーデザイン 久住和代 解説者は「この作品の世界を伝奇としか説明できないのは、社会体制に無批判に惰性的に随従していく、いわゆる常識をもって理解しようとするからである。」として、「世俗と超俗の対比」を中心に読み解いてきます … “竹取物語” の続きを読む

悪夢の優勝カップ

投稿日: カテゴリー

悪夢の優勝カップ – プロゴルファー リーの事件スコア 2 / アーロン & シャーロット・エルキンズ / 寺尾まち子訳 / 集英社文庫 / 571円+税表紙イラスト: カスヤナガト 装丁: 刈谷紀子(P-2hands)Rotten Lies by Aaron & Cha … “悪夢の優勝カップ” の続きを読む

怪しいスライス

投稿日: カテゴリー

怪しいスライス – プロゴルファー リーの事件スコア 1 / アーロン & シャーロット・エルキンズ / 寺尾まち子訳 / 集英社文庫 / 571円+税表紙イラスト: カスヤナガト 装丁: 刈谷紀子(P-2hands)A Wicked Slice by Aaron & C … “怪しいスライス” の続きを読む

本の雑誌 2013年2月号 (No.356)

 本の雑誌 2013年2月号 (No.356) / 本の雑誌社 / 648円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし  今月の一冊で紹介された『一四一七年 その一冊がすべてを変えた』。紀元前の『物の本質について』という現代科学に通じる危険書物が、中世キリスト教時代に600年間の禁書 … “本の雑誌 2013年2月号 (No.356)” の続きを読む

虐殺器官

投稿日: カテゴリー

虐殺器官 / 伊藤計劃 / ハヤカワ文庫JA / 720円+税カバーデザイン 水戸部功 シェパードは米国情報軍特殊検索群i分遣隊に所属し暗殺を業務としている。世界各地で起きる虐殺の背後に共通してジョン・ポールの存在があり、彼の排除命令が下る。 本当に素晴らしい作品。テロ行為のたびに顔を出すアメリカを … “虐殺器官” の続きを読む

本の雑誌2013年1月号 (No.355)

本の雑誌 2013年1月号 (No.355) / 本の雑誌社 / 762円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 三角窓口に「本の雑誌がうらやましい」として、神保町の活気に驚く宮崎の中学校教諭の投稿があります。私も同郷(しかも郡部!)なので、その気持ち、よーく分かります。今月の一 … “本の雑誌2013年1月号 (No.355)” の続きを読む

古本の雑誌

古本の雑誌 – 別冊本の雑誌16 / 本の雑誌社 / 1600円+税装幀 平野甲賀 「本の雑誌」の古本関連の特集や記事をまとめ、更に有名な古本マニアの対談やエッセイに古書店側の視点も追加した本の雑誌別冊。先に出版された「本の雑誌11月号(No.353)」が神保町周辺を網羅していましたので … “古本の雑誌” の続きを読む

厭な小説

投稿日: カテゴリー

厭な小説 / 京極夏彦 / 祥伝社 / 1800円+税 ありとあらゆる物理的、精神的、生理的な「厭」を物語の中に詰め込み、ついでに造本も厭な感じに古びて作った意欲的(?)な作品。確かに気分が滅入る話しは多いものの、そこまで「厭」になるでなく、また処理もすべてホラー風味で意外とこじんまりとまとまってい … “厭な小説” の続きを読む

本の雑誌2012年12月号 (No.354)

本の雑誌 2012年12月号 (No.354) / 本の雑誌社 / 648円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 読者アンケートの「活字の勘違い!」。あるあるネタが多かった中に異色(?)の意見が一つありました。ところで私は原則、小説類は最初から読み始め、途中つまらなかろうと、何 … “本の雑誌2012年12月号 (No.354)” の続きを読む