ラリイ・ニーヴン『時間外世界』を2回も読んでしまった。悔しい。

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時間外世界 / ラリイ・ニーヴン / 冬川亘訳 / ハヤカワ文庫SF / 540円
カバー : 鶴田一郎
A World Out of Time by Larry Niven 1976

癌を患ったため冷凍睡眠に賭けたコーベルは200年後、<国>により、恒星間宇宙船のパイロットとして組成させられる。外宇宙の植民地化を目的としたラムジェット蒔種船に乗ったコーベルは、<国>を裏切り銀河の中心に向かう。その後、船内コンピュータ、ピアッサと太陽系付近に戻るが、ブラックホール近辺通過の影響で300万年が経過しただけにも関わらず、惑星の軌道が大幅に異なる星系しかない。
地球と思われる星に降りたコーベルは、老女ミレリー=ライラから逃げ、南極で成長を止めた「ボーイズ」の中で不死の秘密<独裁者の不死>を探す。

 

前回の『プタヴの世界』同様、まったく面白みを感じられませんでした。

途中あまりにつまらないので、発行年を見ようと思って最後のページをめくった所、

1995/9/25(日)
かったる。

 と一言、私の字で殴り書き。こんなつまらない作品を2回も読んでいるのか、と愕然としました。それでも20年の歳月が読書の深みを変えているかもと、頑張りましたが全然ダメ。一箇所たりとて覚えていないのは本が悪いのであって、私の記憶が悪いわけではない。と思いたい。

「ボーイズ」と対峙した「ガールズ」が植民地の氾濫に対して、天王星の軌道を変更したり、ミスでガニメデを木星に落としたりと、若返ってアダムとイブになるなど壮大な仕掛けのバカさ加減は面白いものの、地の文の基本的な描写が下手すぎます。

 

「ラリイ・ニーヴン『時間外世界』を2回も読んでしまった。悔しい。」への2件のフィードバック

  1. ※ 元のブログにいただいたコメントを転記

    ラリイ・ニーブンは「プタヴの世界」、「中性子星」(ヒューゴー賞)、「インテグラル・ツリー」(ローカス賞)の3冊を読みましたがどれも面白かったですよ 「地の文がーー」との指摘をされているように、背景描写などで和訳者との相性がイマイチだったのかもしれませんね(原文であればよいか、とは言えませんが)

    1. コメントありがとうございます。
      日本でも人気が高く、本国でも各賞受賞ですから、悪いのはこっちなんですよね…。
      『リングワールド』も大小様々なアイデアは好きなのに、会話や描写が苦手で入り込めませんでした。残念。
      このサイトのニーヴン本の感想

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