文字渦 – 読書中ワクワクしっぱなしの傑作!

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文字渦 / 円城塔 / 新潮社 / 1800円+税 書 華雪 / 装幀 新潮社装幀室 2018 生物の「文字」が主役の短編集。生物なので進化したり、化石で発見されたり、光ったり、戦ったり、移動したり、冥王星の軌道上にいたりします。 メタフィクションやの 思考実験 ような文章と、キャラ立ちした登場人物 … “文字渦 – 読書中ワクワクしっぱなしの傑作!” の続きを読む

破滅派八号 – 閉塞感満載の号。アサミ・ラムジフスキー「雲を掴む日」と竹之内温「夜の機械」がよかった

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破滅派八号 / 破滅派 / 500円発行 2011/11/3 2018年11月の文学フリマで購入した同人誌です。発行は2011年11月、東日本大震災から半年後です。震災は休止していた同人活動を復活させる程度にインパクトがあったのでしょうが、必然的にどの作品からも忘れていた閉塞感を感じることになりまし … “破滅派八号 – 閉塞感満載の号。アサミ・ラムジフスキー「雲を掴む日」と竹之内温「夜の機械」がよかった” の続きを読む

なぜ世界は存在しないのか – だけど月面の一角獣は存在する、と。

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なぜ世界は存在しないのか / マルクス・ガブリエル / 清水一浩訳 / 講談社選書メチエ / 1850円+税 装幀者 奥定泰之 Warum es die welt nicht gibt by Markus Gabriel 2013 Web や NHK で紹介されていて興味を持った哲学者の本。特に「月 … “なぜ世界は存在しないのか – だけど月面の一角獣は存在する、と。” の続きを読む

破滅派 14号 – 長崎朝「改元難民」がタイトルも中身も良かった

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破滅派 14号 / 破滅派 / 500円 2018/11/25 発行 「Sci-Fire 2018」と同じく2018年11月の文学フリマで購入した同人誌で、オンライン文芸誌「破滅派」の紙版。初めての「文学系」同人誌でしたが、よい意味でフツーに読める面白い作品ばかりでした。 テーマは「改元」。平成を振 … “破滅派 14号 – 長崎朝「改元難民」がタイトルも中身も良かった” の続きを読む

小説すばる 2018年10月号 – はじめての小説誌を面白く読みました。

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小説すばる 2018年10月号 / 集英社 / 920円(税込) 表紙イラスト ヨシタケシンスケ / 表紙 AD albireo 生まれて初めて小説誌を購入しました。漫画雑誌と同様、苦手なジャンルや作家に幅広く触れられることができ、新しい発見が多数ありました。普段は翻訳モノがメインのため、日本語の文 … “小説すばる 2018年10月号 – はじめての小説誌を面白く読みました。” の続きを読む

ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~

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ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ / 三上延 / メディアワークス文庫 / 610円+税 イラスト: 越島はぐ / デザイン: 荻窪裕司 前巻で「一応」完結したシリーズの番外編、というか新章の始まりというか。時代は現代となり、栞子と大輔は結婚、娘の扉子は6歳になっています。構成は … “ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~” の続きを読む

君の膵臓をたべたい – 選び取るのは自分

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君の膵臓をたべたい 著: 住野よる 双葉社 / 1400円+税 / 2015 装丁: bookwall 装画: loundraw 僕は偶然に彼女の日記を読み、彼女の秘密を知る。   「誰も、僕を許してくれなかった。」 そりゃそうですよね、いくら待っても誰も許してなんかくれません。文庫本に答 … “君の膵臓をたべたい – 選び取るのは自分” の続きを読む

シン・ゴジラ – 凄い、凄い

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シン・ゴジラ 総監督/脚本/編集:庵野秀明 監督/特技監督:樋口真嗣 主演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ 傑作です。素晴らしい。 昨今のリメイク映画と同様、オリジナルへのリスペクト感であふれ返りながら、新しい解釈や技術やアイデアを加えることで一段も二段も上のレベルに引き上げています。ハリウッドに … “シン・ゴジラ – 凄い、凄い” の続きを読む

途中下車 – 降りた人、見送った人

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途中下車 / 高橋文樹 / 幻冬舎文庫 / 457円 + 税 カバーデザイン+イラスト ゴトウヒロシ 両親を交通事故で亡くした大学生のぼくと4つ下の妹、理名は叔父を後見人に二人暮らしを始め「葬式以後3ヶ月」を乗り切る。ぼくは合コンで知り合った麗奈と付き合い始めるが、3ヶ月後理名とも寝るようになる。 … “途中下車 – 降りた人、見送った人” の続きを読む

ハムスターに水を – 逃げ続ける、ずるい、ぼくの話

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ハムスターに水を / 高橋文樹 / 破滅派 / Kindle版 2015年7月 面白く読みました。最初はそれこそアントニオーニばりの愛の不毛を描くのかと思いましたが、逃げ続ける「ぼく」が中心の話でした。 ぼくは結局なにも目指せません。それは屋上の寛美を助けなかった行為に始まり、空しい人生設計図からの … “ハムスターに水を – 逃げ続ける、ずるい、ぼくの話” の続きを読む

異邦人 – それは太陽のせい

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ムルソーは養老院で死んだ母親の通夜と式を行った翌日からマリイとの恋、仕事、近所付き合いと生活を続けていく。新しい仲間レエモンがアラビア人の恋人と揉め事を起こし、ムルソーも巻き込まれる。
「それは太陽のせい」と来た瞬間、激しくうなずきました。