三体 – 馬鹿ネタで楽しいところはあるものの全体としては感心できず

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三体 / 劉慈欣 / 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ訳、立原透耶監修 / 早川書房 / 1900円+税
装画: 富安健一郎 / 装幀: 早川書房デザイン室
The Three-body Problem by Cixin Liu, 2006

非常な話題で手にしましたがうーん。つまらなくはないけど、さして面白くもなく。何でこれがそんなに話題なんだろう? ところどころで炸裂する馬鹿ネタは面白い – 始皇帝の人力論理回路とか、ナノマテリアルによるスライスとか – けど単発だしねぇ。

冒頭は良かったです。今の中国で文化大革命書けるんだ!? とまず驚き、以後はインテリが不条理に追い込まれたり、葉文潔が虐げられたり。

これが現代のシーンになると一転。出てくる多数の登場人物にまったく魅力が感じられず、ゲーム内のシーンもアイデア先行でぱっとしない。物理学者の自殺もカウントダウンも謎を生み出すためだけの材料でしかなく、たった一人の大富豪が資金源だったという背景も説得力があるようでない。

三部作だそうで、次は宇宙戦争でもあるのかしらん。

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