飛行船の上のシンセサイザー弾き / 難波弘之 / ハヤカワ文庫JA / 300円カバー: 佐藤道明 解説の中島梓が触れているように、発行当時(1985年)でさえ多少古びた感のある、日本SFの原型 – 正体を明かさない中盤と意外なオチという構成、会話主体のくだけた流れ、いつかどこかで読んだ … “飛行船の上のシンセサイザー弾き” の続きを読む
カテゴリー: 本
皮膚の下の頭蓋骨
皮膚の下の頭蓋骨 / P・D・ジェイムズ / 小泉喜美子訳 / ハヤカワ文庫HM / The Skull Beneath the Skin / P. D. James 女優クラリッサの島での公演の見張り役を依頼されたコーデリア。コーシイ島には島の所有者であり公演を主催するアンブローズや、演劇評論家、 … “皮膚の下の頭蓋骨” の続きを読む
メデューサとの出会い
メデューサとの出会い <ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク 3> / アーサー・C・クラーク / 中村融編、浅倉久志他訳 / ハヤカワ文庫SF / 1000円+税Cover Design 岩郷重力 + T.KThe Best of Arthur C. Clarke Vol. … “メデューサとの出会い” の続きを読む
原始の骨
原始の骨 / アーロン・エルキンズ / 嵯峨静江訳 / ハヤカワ文庫 / 820円+税カバー写真 (C) Kenneth Garrett/GettyImages / (C) Glowimages/GettyImages / カバーデザイン ハヤカワ・デザインUneasy Relations by A … “原始の骨” の続きを読む
本の雑誌2011年12月号 (No.342)
本の雑誌 2011年12月号 (No.342) / 本の雑誌社 / 648円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 岸本佐知子という訳者への言及が2回出てきました。1回目はトヨザキ社長、2回目は青山南。Google IME も一発で変換する柴田元幸クラスに有名な方のようですが、知 … “本の雑誌2011年12月号 (No.342)” の続きを読む
新帝都物語 維新国生み篇
新帝都物語 維新国生み篇(上)(下) / 荒俣宏 / 角川文庫 / 781円+税(上) 857円+税(下)カバーイラスト: 田島昭宇 カバーデザイン: 片岡忠彦 加藤は新撰組副長土方歳三と共に会津若松で戦い、飯盛山に八門遁甲の陣を張って幕府軍の手助けをするが、坂上田村麻呂が蝦夷地制定の際に建てた石碑 … “新帝都物語 維新国生み篇” の続きを読む
本の雑誌2011年11月号 (No.341)
本の雑誌 2011年11月号 (No.341) / 本の雑誌社 / 648円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集は「天下無敵の人生相談!」。回答者のウエちゃん登場に驚いた人も多かったのではないでしょうか、実はブログも(http://ueue.blog.eonet.jp/_ … “本の雑誌2011年11月号 (No.341)” の続きを読む
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら / 岩崎夏海 / ダイヤモンド社 / 円イラスト ゆきうさぎ / カバー背景 益城貴昌(Bamboo) / 装丁 萩原弦一郎(デジカル) 中身はタイトル通りに高校野球部の女子マネージャーが、ドラッカーの『マネジメント』に書かれた … “もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら” の続きを読む
本の雑誌2011年10月号 (No.340)
本の雑誌 2011年10月号 (No.340) / 本の雑誌社 / 648円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集は「平成時代小説八百八町」。初心者にありがたい対談は青木逸美と東えりか。その後の作家相関図も分かり易く、この2本の記事さえ抑えておけば取り敢えずは入門編クリアな … “本の雑誌2011年10月号 (No.340)” の続きを読む
遠すぎた星
遠すぎた星 – 老人と宇宙2 / ジョン・スコルジー / 内田昌之訳 / ハヤカワ文庫SF / 860円+税カバー・イラスト : 前嶋重機 / カバー・デザイン : ハヤカワ・デザインThe Ghost Brigades by John Scalzi コロニー連合を裏切り、オービン族ら側 … “遠すぎた星” の続きを読む
運命の息子
運命の息子(上)(下) / ジェフリー・アーチャー / 永井淳訳 / 新潮文庫 / 各705円+税カバー装幀: 緒方修一 / カバー写真: (C)Sam Harris/amana imagesSons of Fortune by Jeffrey Archer カートライト家に生まれた双子は、一人はナ … “運命の息子” の続きを読む
ウィンター・ムーン
ウィンター・ムーン (上)(下) / ディーン・R・クーンツ / 田中一江訳 / 文春文庫 / 各520円装画 : 藤田新策 / デザイン : 坂田政則Winter moon by Dean R Koontz (1994) ロサンジェルス市警のジャックは、ガソリンスタンドでの銃撃戦で重体となる。同じ … “ウィンター・ムーン” の続きを読む
本の雑誌2011年9月号 (No.339)
本の雑誌 2011年9月号 (No.339) / 本の雑誌社 / 648円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集は「社史は面白い!」。ビジュアルなものから町の本屋やミニコミ誌の社史まで本の雑誌らしい社史を幅広く取り揃えましたが、やはり冒頭の講談社、文藝春秋、新潮社の社史編集 … “本の雑誌2011年9月号 (No.339)” の続きを読む
本の雑誌2011年8月号 (No.338)
本の雑誌 2011年8月号 (No.338) / 本の雑誌社 / 705円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集は「上半期ベスト1」。ベスト10に挙げられた作品も、月別ベスト1に挙げられた作品も、どれも魅力的で充実の内容。月別ベストという新しい切り口の導入もよかったです。そ … “本の雑誌2011年8月号 (No.338)” の続きを読む
ハンターズ・ラン
ハンターズ・ラン / ジョージ・R・R・マーティン、ガードナー・ドゾワ & ダニエル・エイブラハム / 酒井昭伸訳 / ハヤカワ文庫SF / 1800円 Hunter’s Run by George R.R. Martin, Gardner Dozois & Daniel … “ハンターズ・ラン” の続きを読む
本の雑誌2011年7月号 (No.337)
本の雑誌 7月号 (No.337) / 本の雑誌社 / 648円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集は「私小説が読みたい!」。杉作J太郎、壹岐真也、大竹聡の見事なまでのダメっぷりを連続して読むともうぐったり。私も大した人間ではありませんが、こうまでひどいと…。 … “本の雑誌2011年7月号 (No.337)” の続きを読む
過ぎ去りし日々
過ぎ去りし日々 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫HM / 880円+税カバー: 辰巳四郎All Our Yesterdays by Robert B. Parker アイルランドからボストンに至る三世代の男達の物語。祖父コンはアイルランド独立運動の兵士、父ガスはボストン警察 … “過ぎ去りし日々” の続きを読む
屋根裏の散歩者
屋根裏の散歩者 / 江戸川乱歩 / 角川文庫 / 490円カバー: 高橋葉介 大正から昭和にかけて、およそ1920年代の作品ですが、うーん、ちょっともう読めないですねぇ。 「屋根裏の散歩者」タイトルが一番素晴らしい。中身は何だかな。犯罪自体も稚拙なら、明智のやり方も卑怯だし。「人間豹」ヒロインを次々 … “屋根裏の散歩者” の続きを読む
本の雑誌2011年6月号 (No.336)
本の雑誌 6月号 (No.336) / 本の雑誌社 / 648円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集は30ページ丸々新潮社ネタの「新潮社に行こう!」。書評誌的に一つの出版社を取り上げるなんてどうなのよと最初は思いましたが、意外や意外に嫌味なく、実に楽しく読めました。中でも … “本の雑誌2011年6月号 (No.336)” の続きを読む
マーティ
マーティ / スティーヴン・キング、バーニ・ライトスン画 / 風間賢二訳 / 学研ホラーノベルズ / 1800円カバー バーニ・ライトスン / 装丁 菊地信義Cycle of the Werewolf by Stephen King, 1983 人狼に支配されたターカーズ・ミルズの1年を、各月ごとに … “マーティ” の続きを読む