騙す骨

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騙す骨 / アーロン・エルキンズ / 青木久惠訳 / ハヤカワ文庫HM / 840円+税金
カバー写真 (C) Alamy/PPS通信社 / カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
Skull Duggery by Aaron Elkins

ギデオンは、ジュリーのいとこアニーが経営するメキシコの観光リゾート牧場を二人で一週間、手伝うことになる。直前に発見された不審者の死体を鑑定することになるギデオンは調査結果の報告のため訪れた州警察で旧友ハビエールと出会い、そこでリゾート牧場付近では少女の骨が見つかっていて迷宮入りになっていたことを知る。

面白いシリーズなのですが、そろそろ新鮮味が薄れてきたかな。騙し方にも限度があって、これは正体不明の骨、あるいは◯○さんの骨と思っていたら、オリバーの解釈により特徴的な点、見誤っていた点が分かり、人物が特定される。しかもその人物は必ず死んでいるわけですから主要なキャラクターの中で死んでいる人を挙げれば、自ずと結びつきがはっきりします。

となると読みどころはその骨自体の解釈だったり、テオティトランの町や食事、遺跡、家族や友人のエピソードということになりますが、今回の骨の招待にも、メキシコのエピソードにも取り立てて見るものはなし。うーん。

そういえばアーロン・エルキンズは夫婦で作品を書いており、最近、訳書が出ていました。『怪しいスライス プロゴルファー リーの事件スコア 1 (プロゴルファー リーの事件スコア) (集英社文庫)』がそれ。アーロン&シャーロット・エルキンズ名義。買わねば。

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