斜陽

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斜陽 / 太宰治 / 新潮文庫 / 200円 もらった本 終戦後、旧華族の一家が為す術もなくおちぶれていく話し、とは聞いていたものの実際に読んでみると、印象は少し異なりました。嫌でそうなっている、というよりも望んでそうなっている、という感じ。特に母親の態度にそれを感じました。恐らく西片町の引越し以前 … “斜陽” の続きを読む

本の雑誌10月号 (No.268)

本の雑誌 10月号 (No.268) / 本の雑誌社 / 530円 (505円)表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集は「がんばれ、翻訳ミステリー」。売れてないそうです。非常にやばい状況とも。生まれたときからこの年まで、翻訳モノ一筋の私としては、困った状況です。まぁ、肌では何となく … “本の雑誌10月号 (No.268)” の続きを読む

この不思議な地球で

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この不思議な地球で / 巽孝之編 / 紀伊国屋書店 / 2500円 (2427円)Binding Illustration: JELLA DUMPS MAGNUS by Rick Berry 「世紀末SF傑作選」と名づけられたものの今一つピンと来ない。よかったのはグシャグシャに読んでいった本から不思 … “この不思議な地球で” の続きを読む

本の旅人(角川書店) 2005年 8月号 / ウフ(マガジンハウス) 2005年 9月号

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ブックファースト渋谷店頭にて無料で PR誌って、こんなに充実してるの! と驚いたので書き留めます。 「本の旅人」は羽生善治の新刊「決断力」に絡めたインタビュー。自然体の受け応えと謙虚さが魅力的で、ビジネス書にありがちな「俺が」「俺が」がなさそう。素直に読みたい。連載で赤川次郎、内田春菊、池内紀(綾の … “本の旅人(角川書店) 2005年 8月号 / ウフ(マガジンハウス) 2005年 9月号” の続きを読む

沈黙

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沈黙 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫 / 882円 (840円)カバーフォーマット 辰巳四郎 / カバーデザイン ハヤカワデザイン / カバー写真 (C) Royalty-Free/Corbis/CORBIS JAPANHush Money / Robert B. Par … “沈黙” の続きを読む

本の雑誌9月号 (No.267)

本の雑誌 9月号 (No.267) / 本の雑誌社 / 800円 (762円)表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 創刊三十周年記念特大号第二弾。特集は「本の雑誌が選ぶ30年間のベスト30」。ベスト5は「透明人間の告白」をトップに以下、「風の博物誌」「影武者徳川家康」「火怨」「リプレイ … “本の雑誌9月号 (No.267)” の続きを読む

タフの方舟

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タフの方舟 1 禍つ星 / ジョージ・R・R・マーティン / 酒井昭伸訳 / 882円 (840円) タフの方舟 2 天の果実 / ジョージ・R・R・マーティン / 酒井昭伸訳 / 735円 (700円)カバーイラスト 末弥純 / カバーデザイン ハヤカワ・デザイン Tuf Voyaging / G … “タフの方舟” の続きを読む

サン・カルロの対決

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サン・カルロの対決 / A.J.クィネル / 大熊栄訳 / 新潮文庫 / 520円 (映研の先輩石山さんにもらった)Siege of Silemnce / A.J.Quinnel 中南米の国サン・カルロで、クーデターが勃発。アメリカ大使館は占拠される。キューバの尋問のスペシャリスト、ホルヘは、大使ピ … “サン・カルロの対決” の続きを読む

突然の災禍

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突然の災禍 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫 / 819円 (780円)カバーフォーマット 辰巳四郎 / カバーデザイン ハヤカワデザインSudden Mischief / Robert B. Parker スーザンの依頼で、彼女の前夫ブラッド・スターリングのセクハラ訴訟を … “突然の災禍” の続きを読む

本の雑誌 8月号 (No.266)

本の雑誌 8月号 (No.266) / 本の雑誌社 / 680円 (648円)表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 創刊30周年記念特大号第1弾+2005年上半期ベスト1。 中では古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」が面白そう。確か先月号でトヨザキ社長も褒めてました(一部、家系図を付け … “本の雑誌 8月号 (No.266)” の続きを読む

忍び寄る牙

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忍び寄る牙 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫 / 840円(800円)カバーフォーマット 辰巳四郎 / カバーデザイン ハヤカワデザイン / カバー写真 (C) Alamy PPS通信社Trouble in Paradise / Robert B. Parker ホモの家を … “忍び寄る牙” の続きを読む

エンジェル・ハート (15)

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エンジェル・ハート (15) / 北条司 / 新潮社 / 530円 (505円)アートディレクター 福田亮一 / カバーデザイン 竹内亮輔 美人キャスターと傭兵の楊が初出キャラだが、前半のジョイ・ローとの絡みやラストほどのふくらみはなし。次巻に期待。しかし、ここのところ香は出過ぎという気がするがどう … “エンジェル・ハート (15)” の続きを読む

πパイ(8)

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π(8) / 古屋兎丸 / 小学館 / 540円 (514円) 夢人にエロ同人誌のネタにされた愛留、つげ義春。 分量ではたった1話なのにカバーを外した本体表紙が「古池時雨陶芸店」で分かるとおり、お気に入りは後者。ただし書き下ろされたものではなく、時雨君だけ合成したようなので編集の好み? 逆に愛留は今 … “πパイ(8)” の続きを読む

πパイ (7) / 古屋兎丸 / 小学館 / 540円 (514円)

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新聞部、新しい制服、デート、番長。学園漫画のパターンをなめ尽くし、どれもそれなりに面白い。新しい制服はかわいいというより、よくもまぁ考え出したなぁって感じ。実際には非常に不自然な気がするのですが、制服フェチにはどうなのでしょうか。番長は冒頭、一番期待した割に今一つ、今二つ、ひねり不足でした。

天才柳沢教授の生活 (24)

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天才柳沢教授の生活 (24) / 山下和美 / 講談社 昭和20年編のラスト巻。アレン中佐の闇、かい巻君と母親、かい巻君とアレン中佐、それぞれの絡み、が読みどころ。相変わらず巧いが、予定調和気味なところも少々あり、いつもほどの盛り上げは見られず残念。息子への手紙やら鍵やらを残すほどの人であれば、もう … “天才柳沢教授の生活 (24)” の続きを読む