本の雑誌 2015年12月号 (No.390) / 本の雑誌社 / 667円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 定期購読だからかチラシ「本の雑誌40週年記念オリジナルブックカバー(文庫サイズ) 発売!」が入っていました。手持ちの古い文庫カバーが軒並み最近のハヤカワ文庫に対応し … “本の雑誌2015年12月号 – 太宰号かと思ったら田中英光特集号だった” の続きを読む
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プレデターズ – 低調なアンソロジー
プレデターズ / エド・ゴーマン & マーティン・H・グリーンバーグ編 / 扶桑社ミステリー文庫 / 760円(税込) カバー・デザイン: 辰巳四郎 Predators, Edited by Martin H.Greenberg & Ed Gorman 一頃流行したホラーのアンソロジ … “プレデターズ – 低調なアンソロジー” の続きを読む
サンダー・ポイントの雷鳴
サンダー・ポイントの雷鳴 / ジャック・ヒギンズ / 黒原敏行訳 / ハヤカワ文庫NV / 800円+税 カバーイラスト: 生頼範義 / カバーデザイン: ハヤカワ・デザイン Thunder Point by Jack Higgins, 1993 第2次世界大戦末期、ナチスの協力者名簿を持ったボルマ … “サンダー・ポイントの雷鳴” の続きを読む
ガンマンの伝説 – 史実なんだろうけど尻つぼみ
ガンマンの伝説 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫HM / 840円+税 カバーデザイン: ハヤカワ・デザイン カバー写真: (C) Robb Kendric/Aurora/ゲッティ イメージズ Gunman’s Rhapsody by Robert B. Par … “ガンマンの伝説 – 史実なんだろうけど尻つぼみ” の続きを読む
愛に時間を – 性に奔放なハインラインもこれはやり過ぎ
愛に時間を (1)(2)(3) / ロバート・A・ハインライン / 矢野徹訳 / ハヤカワ文庫SF / 各460円 カバー: 野中昇 Time Enough for Love by Robert A. Heinlein, 1973 メトセラの子供、ラザルス・ロング物。 『2001夜物語』に収録された … “愛に時間を – 性に奔放なハインラインもこれはやり過ぎ” の続きを読む
ラヴクラフト全集 3 – ホラーとSFの狭間
ラヴクラフト全集 3 / H・P・ラヴクラフト / 大瀧啓裕訳 / 創元推理文庫 / 530円 カバーイラスト: Virgil Finlay / カバーデザイン: 龍神成文 The Shadow Out of Time and other stories by Howard Phillips Lov … “ラヴクラフト全集 3 – ホラーとSFの狭間” の続きを読む
ビブリア古書堂の事件手帖(3) -栞子さんと消えない絆-
ビブリア古書堂の事件手帖(3) -栞子さんと消えない絆- / 三上延 / メディアワークス文庫 / 550円+税 イラスト: 越島はぐ / デザイン: 荻窪裕司 『たんぽぽ娘』市場で競り負けた絶版文庫の束から『たんぽぽ娘』だけが抜き取られ、栞子さんが犯人と疑われる。 犯人の隠し方が巧いです。単に隠す … “ビブリア古書堂の事件手帖(3) -栞子さんと消えない絆-” の続きを読む
ZOO – オールタイムベスト級の「陽だまりの詩」
ZOO 1 / 乙一 / 集英社文庫 457円+税 ZOO 2 / 乙一 / 集英社文庫 419円+税 デザイン: 松田行正 北上次郎の名コピー「何なんだこれは。」でとても気になっていた作品。そして初めての乙一です。 どの作品も予想を裏切る舞台背景や展開、不思議なカタルシスに満ちていて … “ZOO – オールタイムベスト級の「陽だまりの詩」” の続きを読む
トータル・リコール – ディック短篇傑作選
トータル・リコール – ディック短篇傑作選 / フィリップ・K・ディック / 大森望編 / ハヤカワ文庫SF / 940円+税 カバーデザイン: 土井宏明(ポジトロン) We can remember it for you wholesale and other stories by P … “トータル・リコール – ディック短篇傑作選” の続きを読む
ビブリア古書堂の事件手帖 2 -栞子さんと謎めく日常-
ビブリア古書堂の事件手帖 2 -栞子さんと謎めく日常- / 三上延 / メディアワークス文庫 / 530円+税イラスト: 越島はぐ / デザイン: 荻窪裕司 シリーズの鍵となる栞子さんの母親が小出しにされます。最初は残した『クラクラ日記』や肖像画程度の謎の人物ですが、『UTOPIA』の回で古書の知識 … “ビブリア古書堂の事件手帖 2 -栞子さんと謎めく日常-” の続きを読む
本の雑誌2015年11月号 – バーニーズニューヨークの鴨田さんの連載を始めよう!
本の雑誌 2015年11月号 (No.389) / 本の雑誌社 / 667円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集は「2015年 SFの旅!」。本の雑誌社発行の『サンリオSF文庫総解説』が星雲賞を受賞した縁もあっての特集ですが、牧眞司の発言にあるように「本の雑誌」の SF度 … “本の雑誌2015年11月号 – バーニーズニューヨークの鴨田さんの連載を始めよう!” の続きを読む
ネットの中の島々
ネットの中の島々 (上)(下) / ブルース・スターリング / 小川隆訳 / ハヤカワ文庫SF / (上)(下)各560円 税込カバー: 栗原裕孝Islands in the Net by Bruce Sterling 1988 少し前に読んでいて、ここに書くのをさぼっていたもの。 覚えてないなぁ& … “ネットの中の島々” の続きを読む
冷たい銃声 – ホークが主役だがスペンサーもしっかり絡む
冷たい銃声 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫HM / 840円+税カバーデザイン : 戸倉 巌(トサカデザイン)Cold Service by Robert B. Parker (2005) 賭け屋の護衛をしていたホークがウクライナ人ギャングに撃たれる。トニー・マーカスがボ … “冷たい銃声 – ホークが主役だがスペンサーもしっかり絡む” の続きを読む
本の雑誌 2015年10月号 – 角川春樹は編集者だった!
本の雑誌 2015年10月号 (No.388) / 本の雑誌社 / 667円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 一度だけ行ったことがある「中目黒ブックセンター」が今月の本棚に登場。本文にもあるようにここは階段を上がり2階に行ってみて広さに驚き、そして品揃え、特にデザイン系雑 … “本の雑誌 2015年10月号 – 角川春樹は編集者だった!” の続きを読む
疑惑のスウィング – ゴルフがメインにきて悪くない
疑惑のスウィング プロゴルファー リーの事件スコア 4 / アーロン & シャーロット・エルキンズ / 寺尾まち子訳 / 集英社文庫HM / 620円+税 表紙イラスト: カスヤナガト 装丁: 刈谷紀子(P-2hands) Where have all the birdies gone? b … “疑惑のスウィング – ゴルフがメインにきて悪くない” の続きを読む
防潮門 – こんなに口の軽い本格冒険小説の主人公はいない
防潮門 / アリステア・マクリーン / 沢川進訳 / 早川書房 / 1600円 装幀 生頼範義 Floodgate by Alistair MacLean 堤防が爆破され、スキポール空港に洪水が起きる。正体不明の「FFF」が犯行を表明し、オランダ国内の任意の場所での犯行を予告、実行に移していく。ファ … “防潮門 – こんなに口の軽い本格冒険小説の主人公はいない” の続きを読む
本の雑誌 2015年9月号 – 中野善夫の本棚
本の雑誌 2015年9月号 (No.387) / 本の雑誌社 / 667円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 「本棚が見たい!」は中野善夫。 本は背表紙を見せて並べたいけど日焼けは嫌、という気持ちが痛いほど分かる家の作りになっており、冒頭ページの上半分は白い扉だけで、下はそれ … “本の雑誌 2015年9月号 – 中野善夫の本棚” の続きを読む
スラップスティック
スラップスティック / カート・ヴォネガット / 浅倉久志訳 / ハヤカワ文庫SF / 340円カバー 和田誠 Slapstick by Kirt Vonnegut, 1976 マンハッタンの廃墟に住むウィルバー・ダフォディル-11・スウェイン医師のひとり語り。彼は姉イライザとの双子で、見た目はネア … “スラップスティック” の続きを読む
本の雑誌 2015年8月号 – 祝 入江敦彦連載開始
本の雑誌 2015年8月号 (No.386) / 本の雑誌社 / 778円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 「本棚が見たい!」の忍書房の大井達夫って、大井潤太郎のことですよね。なぜ名前が違うんでしょうね、読者なら誰でも分かりそうなのに…。宮田珠己の本棚は『世界 … “本の雑誌 2015年8月号 – 祝 入江敦彦連載開始” の続きを読む
本屋大賞2015 – 納得の1位
本屋大賞2015 / 本の雑誌社 / 556円+税表紙デザイン 寄藤文平 大賞は上橋菜穂子『鹿の王』。 大賞の名にふさわしい堂々の物語で書店員のコメントも納得のものばかりです。鉄板でしたね。好きな影山徹の表紙が今回はピンとこなくて安直な動物モノを想像していたのは秘密です。 初期の本屋大賞はどこか女性 … “本屋大賞2015 – 納得の1位” の続きを読む