実録 WordPress Twenty Sixteen のカスタマイズ

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本サイトは WordPress Version 4.4 のテーマ「Twenty Sixteen」をカスタマイズして使用しています。この記事では標準でインストールした「Twenty Sixteen」をどのようにカスタマイズしていったのか、その手順を説明します。

効率を考えると、もっと最終目標に近いテーマを選ぶべきところですが、WordPress 本体に標準で付属する公式テーマについて知っておきたかったのと、最新の WordPress コーディングスタイル、例えばレスポンシブ対応やアクセシビリティ対応等に触れておきたい気持ちからベースのテーマとして「Twenty Sixteen」を選択しました。

すべてのテンプレートファイル、スタイルシートは GitHub から取得できます。現在もデザインは修正しており適宜、この記事も修正していますが、若干ズレもあります。最新版や過去の履歴については GitHub を参照してください。

GitHub – atachibana/twentysixteen-child
https://github.com/atachibana/twentysixteen-child

ブログのデータの移行については別の記事で記述します。

参照: はてなブログから WordPress への移行 – はてなキーワードと Amazon アフィリエイト対応

目次

はじめに

まず具体的な作業に入る前に、設計方針を立てます。デフォルトの状態の「Twenty Sixteen」を観察し、変更すべき場所と手順を決めていきます。カスタマイズは始めるとなかなか終わりませんので、どこまでカスタマイズするかの目標や区切りも必要だと思います(自省も込めて…)。

方針

カスタマイズはするにしても変更箇所は最小限に抑え、将来の拡張やバージョンアップに備えたい所です。

  • 全般
    • カスタマイズするファイルやコードは最小限にします。
    • はてなブログからの引っ越し先でもあるため、使っていたテーマに似せます。ちなみにこちらです。
    • サイトの基本カラーは cornflower blue(#6495ed)です。
  • プラグイン
    • qTranslate での反省から、定番のもの、コードをできるだけ変更しないもの、無くなってもなんとかなるものを採用します。
    • サイトがマルチサイトのため、対応したプラグインが必要です。たとえば「Breadcrumb NavXT」プラグインは使えませんでした。
  • アイキャッチ画像
    • 管理画面の「設定」->「メディア」の「サムネイルサイズ」で 150 x 150 の正方形
    • トップページ用に 200 x 150 の横長

アイキャッチ画像は横長の方が使いやすいのですが、このサイトは書評がメインで、ほとんどの画像は書影のため縦長です。縦長のアイキャッチ画像を前提に本文のレイアウトを決め、横長が必要な際には個別に対応したいと思います。

デフォルトの Twenty Sixteen

サイトを「Twenty Sixteen」で表示し、変更する部分、追加する部分を決めます。投稿にアイキャッチ画像や抜粋も加え、幅を狭めて画像がどのように回りこみ、ページナビゲーションやウィジェットがどのように変化するかを観察します。これは面倒くさそうだな…と思ったところには手を入れません。

まずトップページから
16_1
パッと見ても次のような点は気になります。

  • お葬式みたいな縁取り
  • お葬式みたいなウィジェット間の仕切り線。他のコメントやページナビゲーションの区切りも同様です。
  • 画面上部や領域の間のマージンの広さ
  • フォントの大きさと太さ
  • 記事の日付やカテゴリーと本文の配置

次に個別の投稿ページです。
16-18-post
気になる点としては

  • アイキャッチ画像の位置や、左側のメタ情報と右側本文の振り分け
  • 末尾のプロフィール
  • フォントの大きさと太さ

カスタマイズの手順としてまず標準のカスタマイザで変更し、次に CSS のみの変更で頑張ります。後半ではテンプレートファイルを書き換えて個別の投稿ページやサイドバーを作成します。トップページ home.php もここで作成します。最後にプラグインをインストールし、CSS で調整します。

子テーマ「Twenty Sixteen Child」の作成

テーマをカスタマイズするにはまず子テーマを作成して有効化し、この子テーマに対してカスタマイズを加えます。
参照: 日本語 WordPress マニュアル「子テーマ」

経験則ですが親テーマは丸ごとコピーして保存しておくと、あとで親テーマがバージョンアップされた際に更新箇所を調べるのがラクになります。子テーマのテンプレートファイルは親テーマから必要な分をコピーして編集します。元となったテンプレートファイルの差分を確認し、必要に応じて子テーマのテンプレートファイルに反映します。
実際、この記事を書いている最中に「Twenty Sixteen」は Version 1.0 から 1.1 にバージョンアップしました。

style.css と functions.php の作成

1. wp-content/themes/twentysixteen-child ディレクトリを作成する。
2. 新しいディレクトリ内に「style.css」「functions.php」を作成する。

twentysixteen-child/style.css

twentysixteen-child/functions.php

子テーマの有効化

作成したテーマを有効化し、サイトを子テーマで表示します。
1. 管理画面の「外観」>「テーマ」で「Twenty Sixteen Child」を選択し、「有効化」をクリックする。

テーマカスタマイザでのカスタマイズ

標準のカスタマイザでカスタマイズ可能な部分を指定します。

お葬式なみたいな縁取りを消す

1. 管理画面の「外観」>「カスタマイズ」をクリックし、カスタマイザを開く。
2. 「色」をクリックし、「背景色」で「白」を選択する。

同様にお葬式みたいなウィジェット等の区切り線は「メインのテキストカラー」に割り当てられており、サイトタイトルや本文と共通になっています。周囲の縁取り同様に「白」を割り当てると、サイトタイトルや本文まで消えてしまいます。これについては後半、CSS の変更で削除します。

メインメニューの作成

16_2画面右上に表示するメインメニューです。ここでは関連するサイトや読んで欲しい記事、管理人情報等の固定ページを登録しています。

1. カスタマイザで「メニュー」をクリックする。
2. メニューの名前を入力し、「メニューを作成」をクリックする。ここでは「My Menu」
3. 「項目を追加」をクリックし、並べていく。ドラッグでは思ったように並ばない場合があるので、そのときには左サイドメニューの「並べ替える」をクリックし、矢印をクリックして並べる。
4. 左サイドメニューの「メニューの位置」セクションで、「メインメニュー」を選択する。

ソーシャルメニューの作成

16_3ソーシャル系のリンクを指定すると、自動的にアイコンが表示される不思議なメニューです。標準では画面右下の目立たない位置に SNS のアイコンが白黒で表示されていますので、後半でこれを「プロフィール」領域の下にも表示します。

1. カスタマイザで「メニュー」をクリックする。
2. メニューの名前を入力し、「メニューを作成」をクリックする。ここでは「My Menu2」
3. 「項目を追加」をクリックし、「カスタムリンク」を追加する。
4. 「URL」に SNS の自分のアカウントページ、トップページ等のリンクを追加する。
5. 左サイドメニューの「メニューの位置」セクションで、「ソーシャルメニュー」を選択する。

ウィジェットの追加と削除

ウィジェットでは以下のものを残し、他は削除しました。

  • 検索ボックス
  • カテゴリー
  • 最近のコメント

このうち検索ボックスは後半で header.php を変更して先頭に移動します。またアーカイブは、はてなブログの月別の折りたたみ機能が便利だったため、プラグイン「Collapsing Archives」を使用して実装します。さらに sidebar.php を編集して「最新記事」「おすすめ記事」を実装します。

style.css でのカスタマイズ

ここからは style.css によるカスタマイズを行います。以下、特に断りのない限り編集対象は「twentysixteen-child/style.css」です。

フォントの種類と大きさの指定

フォントを指定します。セレクタはテストしている中でうまく表示されていないものを逐次、追加していきましたが、この方法でよかったのかどうかは謎。

サイトのタイトル等には変化をつけるため、Webフォント「Open Sans」を指定します。まずヘッダー部に<link>タブを加えます。これには子テーマの作成で追加した functions.php の wp_enque_scripts アクションフック末尾に1行加えます。もちろん header.php でも構いませんがこっちのほうがかっこいいので :-)
functions.php

style.css

フォントサイズを指定します。これ以外の部分も以下で適宜変更していきます。

以上でサイトは次のようになります。これはこれで海外のサイトでよく見るすっきりした感じですよね。私は日本人ですのでどんどん詰めて行きますが … 。

16_5

画面上部のマージンを狭くする

やはりおでこが広いと思いますので狭くしましょう。ちなみに広告は最後にプラグイン「Google AdSense」で動的に挿入します。

アクセントを付けるため、画面トップにサイトの基本色の青色で線を引きます。セレクタはブラウザのインスペクタで表示されたもの。難しいですね。

以上でサイトの上部は次のようになりました。

16_6-toponly

ウィジェット(お葬式みたいなウィジェット間の仕切り線を消す)

ウィジェットをカスタマイズします。仕切り線が黒くて目立つのと、フォント、リストのマーカー等も調整します。
Before と After を並べるとこんな感じです。
16_7-cut 16_8-cut
style.css で線の太さは指定できますが、色は先のカスタマイザの「メインのテキストカラー」がインラインにより適用され、style.css で何を指定しても上書きされてしまいます。上書きされないようにするには「!important」を指定しますが、ここでは不要なので消しています。同じような設定は次のコメントやページナビゲーションの仕切り線を消す場合にも登場します。

その他、フォントの大きさ、項目の間隔、項目間の仕切り線も指定してます。
1点注意はリストのマーカーを消し、インデントを削除した結果、サブカテゴリーのインデントも消えている点です。サブカテゴリーを作成しないことにします。作りたくなったらまた考えましょう。

コメント領域

次はコメント領域です。カスタマイズ前
16_9-comment-cut
テキストの大きさや各要素の間隔も余裕を持ったレイアウトですので、こちらもひと回り小さくしていきます。

カスタマイズ後は次のようになりました。
16_10-comment2-cut

投稿の下のページナビゲーション

各投稿の下の「前」や「次」とともにタイトルが書いてある部分です。
カスタマイズ前
16_11-postpagenation
カスタマイズ後
16_12-postpagenation2
よくある感じで左と右に float で振り分けてもよいのですが、レスポンシブで幅を小さくするどうせ上下に並ぶので、単純に1行目に「前」、2行目に右詰めした「次」を並べています。ちなみにカスタマイズ後のページナビゲーションの幅を小さくするとこんな感じです。
16_13-postpagenation3-80

全体のページナビゲーション

全体のページナビゲーションはページ番号とページ移動の矢印で構成されています。ここまでのカスタマイズで全体のページナビゲーションは次のようになっています。

16_14-pagination

右側の黒い四角形が不揃いです。ちなみにカスタマイズ前は次のようでした。太い枠線に頼って四角形を構成していたようです。

16_15-pagination

この黒い四角形を青色にすることも考えましたが、2つの四角形を組み合わせて表現していて複雑なことと、仕切り線の高さを変えたことで不揃いのバグが発生したこと、四角の色が例の「メインのテキストカラー」のため取り回しが面倒なこと、以上の点から単純に削除し、矢印を青字にしました。

これで全体のページナビゲーションは次のようになります。
16_16-pagination

以上で style.css 単体でのカスタマイズは終了し、以下ではテンプレートファイルと style.css の両方を編集していきます。

Twenty Sixteen のテンプレートファイルのカスタマイズ

「Twenty Sixteen」のテンプレートは複数ディレクトリにわたるファイルから構成されています。たとえば投稿ページテンプレートの場合、次のようなファイルで構成されています。

  • single.php … テンプレート本体
  • template-parts/content-single.php … single.php から呼び出されるコンテンツ表示の処理部分
  • inc/template-tags.php … content-single.php から呼び出される関数群

必要な部分のみを変更すれば良いため、ここでは single.php には手を加えず、content-single.php および呼び出し関数を変更します。
content-single.php は子テーマの下に親テーマと同じディレクトリ「template-parts」を作成して配置します。
一方 template-tags.php で定義された関数は、必要な関数のみを子テーマの functions.php 内に定義するとそちらが呼び出されます。これは例えば関数 twentysixteen_entry_meta の定義部に次のようなコメントで書かれています。

投稿ページのカスタマイズ

デフォルトの投稿ページは次のような感じです。
16-18-post
各構成要素は次の順番で出力され、CSS で位置を定義しています。

  • タイトル
  • 抜粋
  • アイキャッチ画像
  • 本文
  • 投稿者のプロフィール情報
  • メタ情報(左側のアバター、作成日、カテゴリー)

このうち抜粋は私には不要のため削除します。
本文とメタ情報の配置は現在の左右振り分けでなく、タイトル下にメタ情報を1行で配置し、その下にアイキャッチ画像と本文を配置したいと思います。またメタ情報内には作成日以外に更新日も表示し、逆にアバターは削除します。Web アイコンフォント「Font Awesome」を使用して飾りをつけ、カテゴリーは枠で囲みます。
以上から新しいテンプレートで構成要素は次の順番で出力されます。

  • タイトル
  • メタ情報(作成日、更新日、カテゴリー)
  • アイキャッチ画像
  • 本文
  • 投稿者のプロフィール情報

コンテンツ表示処理部分 content-single.php のカスタマイズ

まずファイルを準備します。
1. ディレクトリ「twentysixteen-child」の下にディレクトリ「template-parts」を作成する。
2. 親テーマのファイル「twentysixteen/template-parts/content-single.php」を子テーマの作成したディレクトリ内にコピーする。
3. コピーした content-single.php を次のように編集します。

  • <footer class=”entry-footer”> から</footer>までを </header> の下に移動し、クラスを「entry-footer」から「entry-footer-home」に変更
  • アイキャッチ画像表示部分と本文表示部分を「<div class=”entry-body”>」で囲む。
  • アイキャッチ画像表示部分を「<div class=”entry-thumbnail”>」で囲む。

クラス「entry-footer」の名前を変更している理由は、カスタマイズに対して既存の entry-footer がちっとも言うことを聞かない、特にレスポンシブ対応で時間を取られたためです。心機一転新しいクラスを導入し、画面の幅を色々変えながら margin-right を調整しました。あとで出てきます。

また「Twenty Sixteen」では、本文領域にかぶさる巨大なアイキャッチ画像をサポートするためアイキャッチ画像に凝ったマージン設定を当てています。この機能は削除し、代わりに「entry-body」の中に「entry-thumbnail」と「entry-content」を配置するボックスモデルを導入しました。

編集後の「twentysixteen-child/template-parts/content-single.php」です。

コンテンツ表示処理部分の内部関数のカスタマイズ

twentysixteen_entry_meta() および内部で呼ばれる twentysixteen_entry_date()、twentysixteen_entry_taxonomies() を変更します。
既出のように元々は親テーマの「twentysixteen/inc/template-tags.php」で定義されていますから、それらを子テーマの「twentysixteen-child/functions.php」にコピーしてカスタマイズします。

twentysixteen_entry_meta() の変更点は以下です。

  • アバター表示部は削除
  • 投稿タイプが「投稿」「添付」の場合のみ twentysixteen_entry_date() を呼び出している部分に「固定ページ」を追加
  • 投稿フォーマットも削除
  • 末尾のよく分からないコメントも削除

シンプルになりました。次の関数を「twentysixteen-child/functions.php」に定義します。

twentysixteen_entry_date() はコンテンツの作成日や更新日を表示します。飾りに Web アイコンフォント「Font Awesome」を使用してみました。

まず「Open Sans」と同様に「Font Awesome」用の準備を functions.php に対して行います。

次に日付の前に以下のコードを記述してアイコン「」や「」を出力します。

twentysixteen_entry_date() 全体では次のようになります。これを「twentysixteen-child/functions.php」に追加します。元々更新日は取得していて、スタイルシートで非表示にしていますので、スタイルシートの設定で変更します。

最後にカテゴリーをリストで表示するtwentysixteen_entry_taxonomies() です。
オリジナルではカテゴリーだけでなく、タグも表示していますがここでは削除します。またカテゴリーは青い枠で囲みたいので独自のクラス「post-category」で一つずつ囲っています。Uncategorized(未分類)」カテゴリはリストから除外しています。

コンテンツ表示処理部分のスタイルのカスタマイズ

twentysixteen-child/style.css でデザインを調整していきます。タイトル、カテゴリ、アイキャッチ画像の順番でスタイルを定義しています。

プロフィール表示のカスタマイズ

各投稿の下には投稿者のプロフィールが表示されます。プロフィール、およびアイコン画像は「管理画面」の「ユーザー」->「あなたのプロフィール」で設定できます。

profile_in_dashboard

カスタマイズ前と後のプロフィール表示画面です。

profile_original

profile_new

標準のプロフィールから名前の前の文字列「投稿者」、末尾の「すべての投稿を表示」を削除しました。複数人でブログを管理している場合は有効ですが、このサイトは個人サイトですので不要でしょう。またアバターの画像も大きくし、末尾にソーシャルアイコンを表示しました。

なお「管理画面」で何も設定していなければ、プロフィールは表示されません。

プロフィール表示処理部分 biography.php のカスタマイズ

プロフィール表示は template-parts/biography.php 内で行われます。まずファイルを準備します。
1. 親テーマのファイル「twentysixteen/template-parts/biography.php」を子テーマのディレクトリ「twentysixteen-child/template-parts」内にコピーする。
2. biography.php を編集する。

  • アバターの取得サイズを80に
  • 文字列「投稿者」の削除 … _e( ‘Author:’, ‘twentysixteen’ ); および関連の削除
  • リンク「すべての投稿を表示」の削除 … get_the_author() および関連の削除
  • ソーシャルアイコンの追加

編集後の「twentysixteen-child/template-parts/biography.php」です。

プロフィール表示のスタイルのカスタマイズ

style.css に以下を追加します。

サイドバー sidebar.php のカスタマイズ

はてなブログで好きだった機能にアイキャッチ画像付きの人気記事、最新記事があります。これらは標準のウィジェットではサポートされていませんので個別に実装します。
16_19-right-new

アイキャッチ画像付きの最新記事タイトル一覧

まずファイルを準備します。
1. 親テーマの「twentysixteen/sidebar.php」を子テーマのディレクトリ「twentysixteen-child」にコピーする。
そして「<aside id=”secondary” …」の下に次の行を追加します。最新の記事5件を取得し、1件ずつ新関数the_thumbnailed_article() で処理しています。

twentysixteen-child/sidebar.php

内部で呼び出している the_thumbnailed_article() はtwentysixteen-child/functions.php 内で定義します。

最後にtwentysixteen-child/style.css 内でスタイルを定義します。

おすすめ記事タイトル一覧

自動で更新してくれるプラグインもありますが、必ずしも自分が力を入れた記事とページビューの多い記事は一致しません。ここでは表示する投稿の投稿IDを並べて指定しています。twentysixteen-child/sidebar.php に以下のコードを追加します。変数「$args」の指定方法が異なるだけで他は上の「最新記事」と同じです。

トップページやアーカイブで表示される投稿一覧のカスタマイズ

デフォルトのトップページやアーカイブページでは template-parts/content.php により content-single.php と同様な構成要素が表示されます。

content.php のカスタマイズ

個別の投稿ページと同じようなデザインで表示しますが、一点、デフォルトと異なり全文でなく、抜粋で表示します。その観点で見ると現在の110文字は少ない気もするので増やします。
twentysixteen-child/functions.php 内に以下のコードを追加します。

ファイルを準備します。
1. 親テーマのファイル「twentysixteen/template-parts/content.php」を子テーマの「twentysixteen-child/template-parts」ディレクトリ内にコピーする。
content-single.php と同様に変更します。

  • 元々の抜粋は削除
  • footer を header の直後に移動し、クラスを「entry-footer-home」に
  • the_content() を the_excerpt() に

変更後の content.php ファイルを示します。

スタイルのカスタマイズ

content.php では本文横にアイキャッチ画像を表示します。スタイルの定義ではこのアイキャッチ画像の大きさや位置決めに苦労しました。前述のようにここでは新規に「entry-thumbnail」を導入しています。

content-page.php と content-search.php

固定ページ用の「content-page.php」、検索結果用の「content-search.php」も上と同様の変更を加えました。詳細は GitHub 内のファイルを参照してください。

トップページ home.php の作成

この記事を書いている段階でもトップページのデザインは流動的です。ここでは投稿の抜粋の一覧を表示すると共に、上部におすすめ記事を若干大きめの画像と共に4つ並べます。

指定サイズのアイキャッチ画像の使用

管理画面の「外観」->「メディア」で設定するサイズ以外に指定のサイズでアイキャッチ画像を使用できます。ここでは 200 x 150 の画像を「home-thumbnail」として扱います。欠点としてこれで画像を追加するたびにまた新たなサイズの画像が内部で作成されてしまいますが…。

まず functions.php に以下を追加します。

次に既存の the_thumbnailed_article() を元に the_home_thumbnailed_article() を作成します。

home.php の作成

ファイルを準備します。
1. 親テーマのファイル「twentysixteen/index.php」を子テーマの「twentysixteen-child」ディレクトリ内に「home.php」としてコピーする。

内部から先ほど作成した the_home_thumbnailed_article() を呼び出します。

スタイルのカスタマイズ

画面先頭の箱のサイズを決めます。

ヘッダー header.php のカスタマイズ

検索ボックスを画面右上メニューの上に配置します。

header.php のカスタマイズ

まずファイルを準備します。
1. 親テーマの「twentysixteen/header.php」を子テーマのディレクトリ「twentysixteen-child」にコピーする。

次に get_search_form() を以下の場所で呼び出します。

ウィジェット内の検索ボックスは削除します。

スタイルのカスタマイズ

style.css に以下のスタイルを挿入します。

レスポンシブ対応

新しいクラスを導入したところで画面幅が変更されたり、スマートフォンなどでの表示にも対応するレスポンシブ対応を追加します。実装はひたすらテストとコーディングを繰り返すのみでしたが、何かもっと効率の良い方法があれば知りたいものです。数値やコメントはすべて親テーマのものを使用しています。
twentysixteen-child/style.css

プラグイン

インストールしたプラグインのうち画面表示に関連するもののカスタマイズを行います。

Amazon JS

はてなブログで一番感動したのは Amazon へのアフィリエイトを簡単にキレイにしていできることでしたが同様のプラグインがあるのですね、嬉しいです。

Amazon JS
https://ja.wordpress.org/plugins/amazonjs/

はてなブログの内容をエクスポートし、Amazon アフィリエイト部分を Amazon JS のショートコードに変換することですべての書影付きリンクをそのまま移行できました。詳細については別記事「はてなブログから WordPress への移行 – はてなキーワードと Amazon アフィリエイト対応」を参照してください。

なおタイトルに指定された「h4」が「Twenty Sixteen」では幅広に表示されるため、ここでリセットします。「twentysixteen-child/style.css」に以下のコードを追加します。

Collapsed Archives

長年ブログを書いている身にはアーカイブの折りたたみも嬉しい機能です。右サイドバーに表示する「月別アーカイブ」に使用します。

Collapsing Archives
https://wordpress.org/plugins/collapsing-archives/

使用しているマーカーが少し大きいので調整します。

Google AdSense

動的に Google の AdSense 広告を追加してくれるので便利です。インストール、設定後、特に変更しないままの状態で使っています。

Google Adsense
https://wordpress.org/plugins/google-publisher/

エディタ TynyMCE のカスタマイズ

テーマが理想に近づけば近づくほど、ビジュアルエディタ TynyMCE とのギャップが目につきます。特に黒々とした英文フォントには毎回こちらの思考が停止します。以下エディタカスタマイズの Before と After。

16_21_TynyMCEbefore-400

16_21_TynyMCEafter-400

見た感じはわずかな違いですが、もう無茶苦茶、快適です。ずっとビジュアルエディタで書いてます。

functions.php の編集

以下の行を追加することで独自のスタイルを定義できます。

スタイルのカスタマイズ

editor-style.css はテーマと同じディレクトリ、ここでは「twentysixteen-child」下に配置します。editor-style.css の内容は完全にテーマと同じではありませんが、これでも十分書く気を起こさせます。

なおこのカスタマイズの結果「執筆集中モード」アイコンを失います。が、一方で PgDn、PgUp を押下するとコンテンツの先頭や末尾にジャンプする仕様 or バグがなくなります。これも思わぬ良い効果でした。本当に執筆に集中できます :-)

カスタマイズは以上です。
次回のカスタマイズは Twenty Seventeen で、WordPress のバージョンは 4.7 でしょうか。

(追記)

この記事を元にして WordBench にて発表しました。

またテーマ選定に「Twenty Sixteen」を選択した別の理由についてはこちらの記事に書きました。

はじまりは Lightning – Lightning & BizVektor アドベントカレンダー4日目

変更履歴

Version 2.1 (2017/1/1)

  • アイキャッチ画像の構造を変更し、影を削除、中央揃え

Version 2.0 (2016/12/27)

  • プロフィール表示をサイドバーから各投稿末尾に移動
  • maruさん指摘によりモバイルで右側に空白が出るバグを修正
  • アバター画像が崩れるバグを修正

Version 1.0 (2016/1/23)

  • 最初の版

atachibana

立花明 - 東京都在住、IT系企業勤務。 ブログでは本や映画の感想を中心に書いていますが、サイト構築の技術情報もたまに。WordPress Codex を中心に活動中。 連絡先はこちらです。

“実録 WordPress Twenty Sixteen のカスタマイズ” への 9 件のフィードバック

  1. 今年の5月からWordPressを使い始め、いろんなサイトを見ながらカスタマイズにチャレンジしてきたのですが、なかなか思い通りにならずに四苦八苦していたところ、こちらのサイトに出会いました。立花さまがGitHubで公開されているファイル、スタイルシートをほぼそのまま使わせていただいています(もし、ほぼそのまま使うことについて問題があるようでしたら、ご指摘ください。)。

    こちらのエントリーを参考にしつつ、さらにカスタマイズしていこうと思うっています。
    ありがとうございました。

    1. haluさん、

      参考になった部分があれば幸いです。
      まんま使っていただいて構いませんし、改変も自由ですよ。

      ところで haruさんのサイト http://www.lawyerhalu.com の記事、面白いですねぇ。
      かばん一杯のガジェットと Mac への愛が読んでいるこちらも嬉しくなりました。

  2. 非常に参考になる記事ありがとうございます。
    部分的にと思っていたのですが、気がつけばほぼそのまま使わせていただいております。

    少しずつカスタマイズしているのですが、レスポンシブ対応についてお教えください。
    本サイトをスマホで見ると、記事エリアの右側の領域に広いスペースが空いてしまうかと思います。
    子ページで.page-contentなどを修正しているのですが、なかなかうまく反映されません。

    お時間あるときで 構いません。記事エリアを広げる方法をご教授いただけませんでしょうか。

  3. まさに!私が直したくてイライライライラしていた箇所ばかりです!
    ありがとうございました。
    非常に見やすくなりました!感謝感激雨あられです。

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