本の雑誌2016年3月号 – 秋葉直哉は詩人? 作家?

本の雑誌 2016年3月号 (No.393) / 本の雑誌社 / 667円 + 税
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし

春日武彦の本棚かっこいいなぁ。コンセプトの「ブルックリンの古い印刷工場を改装して住んでいる辛辣なコラムニストの家」はちょっとかっこよすぎだけど、でもいいなぁ。「本屋Title」はただただ頑張って欲しいというしかない。近くにあればなぁ…。

特集は「アウトローで行こう!」。ちっとも面白くないのは職業的犯罪者にさほど興味が無いせいだろうか。逆に、任侠やマフィアやプロの殺し屋を外した、若林踏「海外ミステリー」が時代背景とともに変わるアウトローの姿を描きよかった。一番つまんないのはアウトロー王決定戦。今回の特集にかぎらず、この何でも対決、どうして勝ち上がったか分からないような闘いの実況は、そろそろ止めていいんじゃないかなぁ。

堀部篤史の誠光社はすでに全国紙に記事が出るくらい有名で流行っている模様。参照: http://www.asahi.com/and_w/fashion/CGfashion133711.html
少し気になるのは取次を通していない件へのコメント。取次がある理由の一つは各出版社が全国各書店に本を配送することは大変だからだと思うのですが、堀部篤史のような有名人の店はいいけど、そうでない書店が注文してきて応じてくれるのか、結局は現在の配本と同様の問題が出てくるのではないか、と。同じことは辻山良雄の「本屋Title」にも感じました。どちらも素晴らしい本屋さんだと思いますが、都会ならではというか、逆にここまで差別化できない商店街の中の中途半端な本屋(昔大量にあった)は、淘汰されるしかないのかなぁ、と。

新刊では酒井貞道のドン・ウィンズロウ2冊、カリン・スローター2冊が良さげ。『ミレニアム 4』はないんじゃないかなぁ、読んでないけど。本屋の店頭で「うおぉおおお」と(心のなかで)叫び、即買った『砂の惑星 新訳版』の感想というかコメントが大森望とまったく同じで大笑い。ちなみに解説は水鏡子。予想通り。

いま二十代のSF翻訳志望者は次に何をすべきか?

秋葉直哉はもう書店員じゃないのか。じゃぁ作家? 詩人? 誰かおしえて。こちらはインタビュー集のようですが。

ダメ人間でのツボちゃんとの対談が印象的だった西村賢太が連載開始。師の肉筆の手蹟を眺めて小説を書く闘志を蘇らせる、とか、早速素敵すぎます。しかし見開き2ページは少なすぎる。来月以降の本編では最体でも4ページを希望します。

鏡明は「フォースの覚醒」。優しいなあ。愛にあふれたコメントです。さらっとすごいエピソードを披露しているところもさすが。風野春樹は『誰がネロとパトラッシュを殺すのか』、矢口誠は『I AM JACKIE CHAN』。

先月号の鏡明もそうですが、影響を受けた人に対する抑えた賛辞って読んでいて気持ちがホッとします > 若島正。堀井憲一郎は「文庫の解説はいつ読むのか?」。私は影響を受けたくないのでとにかくこのブログに感想を書いてから、ですね。ちなみにエッセイの内容は物凄いことをきっちり書いていて少し見直しました。いつものれべるがひどいので少しだけ。

 

atachibana

立花明 – 東京都在住、IT系企業勤務。
WordPress Document Team メンバー。
連絡先はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です