本の雑誌 2015年7月号 (No.385) / 本の雑誌社 / 667円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 「本棚が見たい!」の最大の功績は、これまで茶色一色だった蔵書家の棚に天然色を持ち込んだこと。ラノベや文庫や雑誌などの、安くて、小汚い背が整然と並ぶ細谷正充の棚を断固支 … “本の雑誌 2015年7月号 – これからの「本屋」…。” の続きを読む
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ゴッホは欺く – 良いアーチャー作品
ゴッホは欺く(上)(下) / ジェフリー・アーチャー / 永井淳訳 / 新潮文庫 / 各629円+税カバー写真: (C) Paul Stuart / カバー撮影: 広瀬達郎(新潮社写真部) / デザイン: 新潮社装幀室False Impression by Jeffrey Archer, 2005 … “ゴッホは欺く – 良いアーチャー作品” の続きを読む
葡萄園の骨 – 21世紀の法人類学者
葡萄園の骨 / アーロン・エルキンズ / 嵯峨静江訳 / ハヤカワ文庫 / 900円+税カバーデザイン ハヤカワ・デザインカバー写真 (C) Taylor Hinton/Getty Images (C) Dmitri Korobtsov/Getty ImagesDying on the Vine b … “葡萄園の骨 – 21世紀の法人類学者” の続きを読む
リングワールドふたたび – 感想もふたたび変わらず
リングワールドふたたび / ラリイ・ニーヴン / 小隅黎訳 / ハヤカワ文庫SF / 700円 カバー: 鶴田一郎 The Ringworld Engineers by Larry Niven 1980 『リングワールド』から23年後。ルイス・ウーはスピーカー改めハミイーと共にパペッティア人ハインド … “リングワールドふたたび – 感想もふたたび変わらず” の続きを読む
本の雑誌 2015年6月号 – 「地元の本屋さんを大切にしてあげてください」
本の雑誌 2015年6月号 (No.384) / 本の雑誌社 / 926円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 祝創刊40周年! 本の雑誌も廃刊しかけたことがあり、以来、私は本屋大賞本や文庫王国などは直販で買うようにしています。せめても利益が多いほうがいいかな、と思ってのことで … “本の雑誌 2015年6月号 – 「地元の本屋さんを大切にしてあげてください」” の続きを読む
リングワールド – がっかり
リングワールド / ラリイ・ニーヴン / 小隅黎訳 / ハヤカワ文庫SF / 700円 カバー: 鶴田一郎 The Ringworld by Larry Niven 1970 ルイス・ウーはパペッティア人ネサスの率いる探検隊に、クジン人<獣への話し手>、幸運の血統のティーラ・ブラウンと共 … “リングワールド – がっかり” の続きを読む
本の雑誌 2015年5月号 – 倉本さおりの「きゅっと」がベスト
本の雑誌 2015年5月号 (No.383) / 本の雑誌社 / 667円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 冒頭ときわ書房の宇田川拓也が登場。意外にも優しそうな人。もっと神経質な感じの人を期待(?)していました。本棚はいい意味で昔ながらの本屋さん。「サブカル」の棚とかいいな … “本の雑誌 2015年5月号 – 倉本さおりの「きゅっと」がベスト” の続きを読む
グラーグ57 – 傑作!
グラーグ57 / トム・ロブ・スミス (上)(下) / 田口俊樹訳 / 新潮文庫 / 667円(上)、667円(下) 税別Secret Speech by Tom Rob Smith, 2009 カバー写真 : (C) Jacques Langevin / Sygma / Corbis / aman … “グラーグ57 – 傑作!” の続きを読む
本の雑誌 2015年4月号 – 永嶋俊一郎の本棚が素晴らしい
本の雑誌 2015年4月号 (No.382) / 本の雑誌社 / 667円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 冒頭カラー、文春文庫編集部永嶋俊一郎のハヤカワ文庫、文春文庫(海外ものの青背のみ)がずらーっと並んだ本棚を見て歓声と溜息が出ました。池澤春菜のSFやファンタジーで統一 … “本の雑誌 2015年4月号 – 永嶋俊一郎の本棚が素晴らしい” の続きを読む
世界Aの報告書 – ちょっと期待した
世界Aの報告書 / ブライアン・W・オールディス / 大和田始訳 / サンリオSF文庫 / カバー: 山田維史 Report on Probability A by Braian W. Aldiss (1968) マリイ氏と妻が住む館を取り囲むバンガロー、馬車小屋、車庫にそれぞれ隠れ住 … “世界Aの報告書 – ちょっと期待した” の続きを読む
邪悪なグリーン – あんまり邪悪じゃないし
邪悪なグリーン プロゴルファー リーの事件スコア 3 / アーロン & シャーロット・エルキンズ / 寺尾まち子訳 / 集英社文庫HM / 600円+税 表紙イラスト: カスヤナガト 装丁: 刈谷紀子(P-2hands) Nasty Breaks by Aaron & Charlot … “邪悪なグリーン – あんまり邪悪じゃないし” の続きを読む
本の雑誌 2015年3月号 – 翻訳文学は終わったのか?
本の雑誌 2015年3月号 (No.381) / 本の雑誌社 / 667円 + 税表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 今号の一番の読みどころは鴻巣友季子「翻訳文学よ、永遠に」。私も翻訳小説は大好きですが、世間とのギャップは感じます。トヨザキ社長らが盛り上げ、大書店ではきっちり並んでい … “本の雑誌 2015年3月号 – 翻訳文学は終わったのか?” の続きを読む
対話式テンプレート階層
対話式WordPress テンプレート階層 WordPress codexの「テンプレート階層」を翻訳する際、画像と一緒に対話式バージョンも準備しました。 対話式バージョン: https://unofficialtokyo.com/wordpress-template-hierarchy テンプレー … “対話式テンプレート階層” の続きを読む
忠誠の誓い – 意外な拾い物
忠誠の誓い / ラリイ・ニーヴン&ジェリイ・パーネル / 峯岸久訳 / ハヤカワ文庫SF / 560円 カバー : 鶴田一郎 Oath of Feality by Larry Niven & Jerry Pournelle, 1981 完全環境計画都市<トドス・サントス> … “忠誠の誓い – 意外な拾い物” の続きを読む
心の昏き川 – 白石朗の無駄遣い
心の昏き川 / ディーン・クーンツ / 白石朗訳 / 文春文庫 / (上)581円+税、(下)676円+税装画: 藤田新策 / 装幀: 大久保明子Dark Rivers of the Heart by Dean Koontz, 1994 スペンサーはバーで会話したヴァレリーが気になり、翌日自宅まで探 … “心の昏き川 – 白石朗の無駄遣い” の続きを読む
本の雑誌 2015年2月号 – ホドロフスキーの「DUNE」見たい!
本の雑誌 2015年2月号 (No.380) / 本の雑誌社 / 667円 + 税 表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集は「カラーブックスが好きだ!」。なんとなーく、本や店頭にあったクルクル回るスタンドの、あれがカラーブックスだったのかなぁ…ってくらいで、特に思い入れ … “本の雑誌 2015年2月号 – ホドロフスキーの「DUNE」見たい!” の続きを読む
『イニシエーション・ラブ』のネタバレを追記しました。
「アクセス解析」を見ていて、このブログを訪れるほとんどの人が、この記事のためということに気が付きました。 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』を 4回読んだ感想 特に検索エンジンキーワードは「イニシエーション・ラブ ネタバレ」の組み合わせが多く、またちょっとおもしろい言葉と組み合わせている方もいたので … “『イニシエーション・ラブ』のネタバレを追記しました。” の続きを読む
プタヴの世界
プタヴの世界 / ラリイ・ニーヴン / 小隅黎訳 / ハヤカワ文庫SF / 360円 カバー : 鶴田一郎 World of Ptavvs by Larry Niven, 1966 銀河の支配者スリント人のクザノールは宇宙航行に失敗し、時間フィールドを作動させ停止した状態で救助を待つ。15億年後の地 … “プタヴの世界” の続きを読む
デリラと宇宙野郎たち
デリラと宇宙野郎たち / ロバート・A・ハインライン / 矢野徹訳 / ハヤカワ文庫SF / 540円 カバー : 野中昇 The Past Through Tomorrow by Robert A Heinlein, 1967 『プタヴの世界』が終始、落ち着かない読み心地だったのに比べ、ハインライ … “デリラと宇宙野郎たち” の続きを読む
ラヴクラフト全集2
ラヴクラフト全集2 / H・P・ラヴクラフト / 宇野利泰訳 / 創元推理文庫 / 500円 カバーイラスト: Virgil Finlay / カバーデザイン: 龍神成文 The Case of Charles Dexter Ward and other stories by Howard Phil … “ラヴクラフト全集2” の続きを読む