愛に時間を – 性に奔放なハインラインもこれはやり過ぎ

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愛に時間を (1)(2)(3) / ロバート・A・ハインライン / 矢野徹訳 / ハヤカワ文庫SF / 各460円
カバー: 野中昇
Time Enough for Love by Robert A. Heinlein, 1973



メトセラの子供、ラザルス・ロング物。

『2001夜物語』に収録された同名作品の影響で、勝手に期待した壮大な恋愛物ではなく、短編、中編、警句など様々な断片を寄せ集めた「作品群」です。

一生懸命逃げてラクした結果が出世してしまう兵士の話、双子の奴隷、開拓物、20世紀へのタイムスリップ等々、圧倒的なリーダビリティは健在ですが、やはりどこか物足りない。それぞれの話がバラバラで、全3巻分をまっすぐ構成する縦糸に欠けているからでしょうね。ハインラインの力の衰えはいかんともしがたく。

また性については昔からハインラインはぐしゃぐしゃですが、ここに至って自分の娘や母親と寝るような話にまで及ぶと、さすがに付いていけません。ほんと。

 

atachibana

立花明 – 東京都在住、IT系企業勤務。
WordPress Document Team メンバー。
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