ZOO – オールタイムベスト級の「陽だまりの詩」

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ZOO 1 / 乙一 / 集英社文庫 457円+税
ZOO 2 / 乙一 / 集英社文庫 419円+税
デザイン: 松田行正


冷戦時代の見えない脅威や疑心暗鬼の背景、大きな肩書きの登場人物の割に小さな舞台、現代となっては恥ずかしいくらいのキッチリしたオチ。
ディック印満点の短編集でとても良い。
学生の頃初めて読んで、すべてを 8mm で映画化したいと思った『地図にない町』を思い出します。

 

本書でトップ3の作品を挙げるとすると何でしょう。それまでの観察と経験をぐらっとひっくり返す「訪問者」や、一瞬の出来事に一瞬で型が付いてしまう「フード・メーカー」、そして「非0」あたりですかね。
「出口はどこかへの入り口」「地球防衛軍」「世界をわが手に」は舞台設定のアイデアだけで終わった感じ。しかも残念ですが少し古い。
逆によく出来ている「トータル・リコール」や「マイノリティ・レポート」は確かに名作ですが、もうそろそろいいかな、と。
「ミスター・スペースシップ」「吊されたよそ者」はまぁ、こんなもの。手付かずでのこされていただけのことはあります。

 

atachibana

立花明 - 東京都在住、IT系企業勤務。 WordPress Document Team メンバー。 連絡先はこちら

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