999 妖女たち

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999 妖女たち / アル・サラントニオ編 / キング、ニューマン他著 / 白石朗、梶元靖子他訳 / 創元推理文庫 / 780円 + 税
Cover Design : 岩郷重力+WONDER WORKZ。/ (C)TSUNEO NANBA / amana images
999 The Last Book of Supernatural Horror and Suspense edited by Al Sarrantonio (Vol.1), 1999年

スティーヴン・キングが収録されているので買ったものですが、意外や拾い物のオリジナル・アンソロジー。ホラーと銘打たれていますがSF色がかなり強く、そこらも趣味に合ったのかもしれません。

「モスクワのモルグにおける死せるアメリクァ人」は一読、冒険小説風の背景が良く、ゾンビが行列を作るのも可笑しく幸先いいスタート。次に長編で「コントラカールの廃墟」は堕ちた上流階級と廃墟のムードがバッチリ合い、来るはずもないゲストのために部屋を掃除する母親が哀れ。ネットの噂が出てくる当たりが今風。

さてアンソロジー収録のキングは良し悪しがはっきり分かれますが「道路ウイルスは北にむかう」は良い例。何でもない話ですが追い詰められる感じがよく出ています。「増殖」「<新十二宮>」「劇場」はもう少し面白くなったかも。「遍歴」「妖女たち」は場面や時間の転換がうまいSFの良品。

atachibana

立花明 - 東京都在住、IT系企業勤務。 ブログでは本や映画の感想を中心に書いていますが、サイト構築の技術情報もたまに。WordPress Codex を中心に活動中。 連絡先はこちらです。

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