太陽系最後の日

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太陽系最後の日 <ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク 1> / アーサー・C・クラーク / 中村融編、中村融、浅倉久志、小隅黎、南山宏、酒井昭伸、深町真理子訳 / ハヤカワ文庫SF / 1000円+税
Cover Design 岩郷重力 + T.K
The Best of Arthur C. Clarke / Arthur C. Clarke

クラークの短編を中心にセレクトする3分冊の第1巻。
古き良き時代の短編が中心で、その時代のSF作品らしく一発オチのためだけに展開する話しはチープ感が否めず、その上、既読もあるので意外性はなく、うーん弱りましたね。「太陽系最後の日」の新進気鋭の地球人も、「地中の火」「歴史のひとこま」のユーモアも、「時の矢」「守護天使」の幕切れも、感動までには至らず淡々と目前を流れていきました。

そんな中よかったのが「コマーレのライオン」「海にいたる道」のようなしっとりした質感の作品。それぞれのオチはともかく、前者は都市コマーレの背景と描写、後者はシャスターまでの道のりと街の描写が、それぞれ印象に残りました。深町眞理子のしっとりした訳文がよかったのかも。

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