本の雑誌5月号 (No.299)

本の雑誌 299号
本の雑誌 5月号 (No.299) / 本の雑誌社 / 580円 (552円)
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし

今回も面白かったぁ。

特集は「二〇〇八年、私の(秘)新作!」作家本人に聞いた今年の予定と目標がずらり70人分。編集部の予想をはるかに超えた戻り率に突然のページ増、50円増しの「特中号」になってます。みんな嬉しそうに語っているのが好印象。
それにしても色々作品って出るのですねぇ。逆にココに出てこない作家が気になってきました。新大賞作家、伊坂幸太郎なんてまずいんじゃないのか? あ、我らがウエちゃんもいないな。チュンバはいるのに。

新刊紹介では北上次郎が丁寧に説明する、ブレイク直前の作家論が好きです。今回は豊島ミホ、小路幸也、誉田哲也。こうした書評に触れると、俄然応援したくなるから不思議です。他に東えりかのお勧め全部、小川一水「妙なる技の乙女たち」。

穂村弘が紹介するトヨザキ社長の書評家としての姿勢のかっこいいこと。過去の仕事の何パーセントに眼を通していれば書評する資格ありと考えますか、との問いに「初期作品と近作を数冊ずつ、それから代表作」と答え、では作品を褒めるんじゃなくて批判するときはの問いに「その場合はほぼ全作に目を通してないとまずいですね」。素晴らしい。見習いたいです。しかし意地悪な質問をするとトヨザキ社長は宮本輝も全作品読んでるのかしらん :-P

連載陣の並びが強力で坪ちゃん->サブカル創世記->吉野朔実->ミーツへの道->エンタメノンフ->トヨザキ社長。いいっす。キムラ弁護士は「ホワイトアウト」にやられてます。これも面白そう。沢野さんのイラストではP.4のが実に可愛くて、らしくない。青山南は長い長いケルアック篇を終えたと思ったら、今度はイーディ篇ふたたび(笑)。ホント好きですね。

ところで今回の「特中号」といい、次号予告「本とロックが人生だ!」といい、次回 300号はお祝いしないの!?

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