ソラリス

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ソラリス / スタニスラフ・レム / 沼野充義訳 / ハヤカワ文庫SF / 1000円+税
Cover Design: 岩郷重力+N.S
Solaris by Stanislaw Lem 1961

海の惑星「ソラリス」の観測ステーションに降り立ったケルヴィンは、先行の3人の研究者のうち、1人が直前に自殺したことを知る。またステーションには彼ら以外の存在もいて、それぞれの研究者に付いている。数日後、ケルヴィンの所にも、自殺した彼女ハリーが現れる。

人間以上に人間を理解し、悩み、消えていくハリーの(ソラリスの海の?)優しさと、どれだけまやかしと分かっていても愛してしまう人間の純粋さと愚かさ。そうか、ハリーは前回と同じく自殺することでしかケルヴィンを自由にできないのだな。

最後のドラマと静かな幕切れに、私自身もう少し感動しても良さそうなものですが、それまでの、怪物やらソラリス学やらについて行けなかったため、読み終えるのがやっと。疲れてしまいました。派手なSFを期待したわけではないけれど、こうまで地味だと辛い。「人間形態主義」でないファーストコンタクトは良いアイデアと思うのに。

タルコフスキーの映画はさっぱり忘れているので観てみたい。ソダーバーグはきっと「セックスと嘘とビデオテープ」なんだろうね。観たいかなぁ….。アントニオーニに作らせてみたかったな。

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