スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け – 36年の鬱積を晴らした傑作

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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
監督: J・J・エイブラムス
2019年12月20日(金) TOHO シネマズ六本木
Star Wars: The Rise of Skywalker
Directed by J. J. Abrams, 2019

スター・ウォーズ9部作の最終話。しっかり締めてくれました。素晴らしい。

パルパティーンを理由無しで復活させ、物語やトラウマの数々に回答を与えながら大団円へ持ち込む力技のストーリーをわかりやすく描き、その上で「フォースの覚醒」では大失敗だった焼き直しを今回は「ジェダイの復讐」で鮮やかに決め、36年前の鬱屈した「最終話」にまでケリを付けてくれました。

あんなに弱かった皇帝やつまんない超能力バトルに家族愛を、よくもここまで同じフォーマットでこなせたものです。思い出してみるに「最後のジェダイ」の後半近くクレイトへ逃げる宇宙船のシーンにもの凄く「帝国の逆襲」のラストを見たのですが、こうして見るとエピソード 7、8、9 の裏テーマはエピソード 4、5、6 の焼き直しにあったんですね。

以下、思いついたことを並べると

  • 最後のレジスタンスに応援に来る無数の宇宙船には「サマー・ウォーズ」を見ました。
  • チューバッカを殺したかもとレイが悩むシーンは、観客に先にチューバッカが生きていることを知らせているのでビミョー。編集がおかしくないか?
  • ハリソン・フォードにクレジットがないのはなぜだろう?
  • キャリー・フィッシャーのシーンはどうしても不自然さが気になりました。
  • ストームトルーパーを倒すシーンなどはリアルで痛みを感じさせる演出でした。これまでの軽めの記号化したものでないのはよかった。

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