本の雑誌 2019年2月号 – 「ダルちゃん」が凄い展開になってて驚きました。

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本の雑誌 2019年2月号 (No.428) / 本の雑誌社 / 667円 + 税
表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし

「本棚が見たい!」に学芸大学の「SUNNY BOY BOOKS」登場。前回紹介された際、何度かの躊躇いの末に店に入ってみたのですが、やっぱりオシャレすぎて何も買えないまま、すごすごと出てきました。あれから5年、店の内容も少し変わったようですので、またチャレンジしてみます。

特集は「週末本屋さんをやろう!」。
冒頭、本屋を自作している25歳青年のインタビュー。現場経験を重ねている上でしっかり計算していて好感を持ちました。走る本屋さん、高久書店も同じです。工夫して頑張っている人には素直に成功してほしい。
ところで複数回(P.24、P.27)出てくる「子どもの文化普及協会」って会社は強くて優しい会社ですね。素晴らしい。

p.26 リード文の「BOOKSHOP LOVER」は「BOOKSHOP TRAVELLER」の間違い。「本の雑誌」で誤植を見つけるのは珍しいので嬉しい :-)

辻村深月が本屋大賞の副賞でもらった図書カードで買った本をリストアップしていますが、漫画と怪談本、そして子供の本が中心。全然エラソーでも気取ってもおらず、無茶苦茶楽しそうに漫画を紹介する姿がとてもいいです。なお付け加えると、作家はよく本をもらうそうです。羨ましい。

本屋で表紙を見て、あまりのお馬鹿な企画本に笑ってしまったビル・クリントン&パターソン『大統領失踪』は、小財満によればよく出来たテクノスリラーらしいです。意外。

『ダルちゃん』は以前、ネットの記事で1話を読んだことがあり、あーよくあるフワフワ企業漫画ねと思っていたので、岡崎愛の紹介の親友やら恋愛やらの紹介に驚きました。で、資生堂のサイトで公開されている6話まで読んだら凄いことになっていました。他人の真似で生きていることの単純な戯画化と思いきやここまでドラマを作るとは…。単行本2巻の間にはどんな展開が待っているのだろう。

黒い昼食会。確かにコペル君の満面の笑みはきつい。悩みとかないんでしょう…。あと、百田尚樹をけなしているけど、彼を持ち上げたのは「本屋大賞」だからなぁ。

内澤旬子は自分のジャケット、パンツ選びを鴨田さんにお願い。そうか、これは最終回の流れか。で、単行本ではカラー写真が拝めそうです。

西村賢太は日記の日付も順調だし、原稿もコンスタントに書けていて、調子が良さそう。嬉しい、と言うか、安心しました。

スコット・ジュレク『NORTH 北へ』の角幡唯介の解説には「人はなぜ冒険するのか?」への回答があり、それは「思いついちゃったから」だとか。私も服部文祥同様に凄く納得した答えです。課題が浮かび上がり、気も熟していることをを無意識のうちに意識している感じがよく出ています。

谷アキラは旧約聖書の「ぶっ飛び」な面白さを語り、速水健朗は「交通事故への欲望」としてバラード『クラッシュ』を紹介し、山本貴光はマルジナリアの実例で世界中の読者によるジョイス『フィネガンズ・ウェイク』への書き込みを讃えます。こういうのを見ると伊達に古典が生き残っているわけではないことが分かります。

平松洋子が初回するそば屋は「田そば」。これまで連載に取り上げてきたのお店は、始めるきっかけはそれぞれでも、最初から工夫しました、頑張りました、うまくいきました的な流れが多かったと思います、こちらは唐突に始めて、一回休んで、また再開して、という感じで、とてもフツーの人っぽくって親しみを覚えました。会社から近いし、行ってみます。

おしまい

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