本の雑誌 2018年10月号 – 定期購読の「本の雑誌」にスリップが入ってました!

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本の雑誌 2018年10月号 (No.424) / 本の雑誌社 / 667円 + 税
表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし

定期購読で届いた「本の雑誌」にびっくりするや嬉しいやら! なんとスリップが入ってる!! 初めて見ました。本屋で買えば抜かれるものですし、ずっと前から定期購読だし。しかしよく分かっていませんが雑誌にスリップって入るものなのかな。

で、特集は「スリップを救え!」。POS化されて在庫管理、発注管理ができるようになったことと、スリップ処理のコストカットから、スリップを無くす動きがあるとか。POS 化されていない、昔ながらの本屋はスリップで管理しているため当然困ります。また POS では十分な顧客分析ができないためスリップの重要性を説く記事もあります。

問題は問題として認識したものの、「救え!」と思うまでに気持ちが動かないのは書店員でなく読者という立場だからでしょう。スリップ以外の方法で商品管理するのは自然の流れと思うし、実際ネット書店はスリップ込で送ってくるので報奨金制度もないのでしょう。中小書店向けには、安価な端末で POS化できると解決するんじゃないか? と素人は考えます。どうも POS システムは接続料金で儲けている風なので、規制や慣習で難しいのかもしれません。

新刊紹介ではマクロイ『悪意の夜』、バーカー『悪の猿』、ソーンダーズ『リンカーンとさまよえる霊魂たち』等ありますが、円城塔『文字渦』がダントツに期待。まとめ記事で紹介されていた、本文横にずーっつルビで別の文章が綴られたページには、時々彼がエッセイで語る電子書籍環境の現状への不満と未来への期待さえ感じました。

西村賢太はスリリングな執筆の様子。「七日発売の文芸誌で、二十九日の朝に手書き原稿百五十九枚を渡」し、「一日の午後四時に、全部の訂正が終了。」『群像』の佐藤辰編輯長がエライのはもちろんだが、この状況で徹夜して原稿を上げられる作家というのも凄いよなぁ。ちなみにタイトルは「羅針盤は壊れても」。

読み物作家ガイドは米澤穂信の10冊。『満願』『王とサーカス』で名前だけは知っていましたが詳細は不明だったためよいガイドになりました。<古典部>シリーズって、その後を描く作品等もあるようで面白そう。デビュー作ということもあるけどまずは『氷菓』を読みたい。

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