Software Design 2017年6月号 – 春から Emacs

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Software Design 2017年6月号 / 技術評論社 / 1220円+税
ロゴデザイン: デザイン集合ゼブラ+坂井哲也 表紙デザイン: 藤井耕志(Re:D) 表紙写真: Andrey Kuzmin / AdobeStock

オープンソース放浪記は池本公平編集長との飲み屋対談。8年前に平均読者年齢が40代~50代だったため若返り企画を推進し、学習色を濃くしたことで現在は20代~30代が主になったとか。さらりと書いていますがこれは凄いこと。椎名誠とともに読者も老いてしまった「本の雑誌」は見習うように。

第1特集はエディタ。Vim、Emacs、Atom、Visual Studio Code。

4月から会社の Mac 支給に合わせて日本語入力環境をそれまでの「秀丸」「さくらエディタ」から「Emacs」に切り替えました。一時期 vi + dbx で仕事をしたこともあってそれなりに使えるため今回は vim を見送り、一方以前から芳醇に見えた Emacs 文化、そして Lisp 文化に触れたくて一大決心したものです。毒食わば皿まで、ということで家の Windows 日本語入力環境も Emacs に切り替え、それに合わせて CapsLock や左下 Ctrl や無変換や変換まで入れ替え統一しました。

で、現在2ヶ月が経過し、果たしてEmacsが正しい選択だったのかどうか悩み始めているところです。最大の障害はこれまで空気のように使えてきた vim や less のカーソル移動をまったく思い出せず、プロビジョニング直後の素のマシンに ssh で入っては凍ることが多いため。Vim の超便利(だった)「ドットリピート」のコラムを読みながらしばし考えてしまいました。

そして Windows での使いづらさ。ediff して diff コマンドがない、と。当たり前だけどがっかりします。そして OS に定期アップデートが適用されればレジストリで設定したキーアサインが飛びます。るびきちみたいなプロが「Windows で Emacs を使いこなすのは茨の道」「Emacs を本気で使いたければ、Windows Subsystem for Linux 経由で使うことも視野に」とのこと。うーん。

ちなみに Undo は C-X u しか知らず不便きわまりなかったのですが、C-/ で行けることを今回始めて知りました。今までの苦労はなんだったのかと。まぁ、それより先にキーアサイン変えろよ、ということかもしれませんが。

それにしても「秀丸」の出来のよさよ。そうそう秀まるおさんのインタビューが最近ありました。最初で最後のシェアウエアで成功した人、なのかもな。

「秀丸」の秀まるおさん、そろそろMac版はいかがでしょう? 気になることを全部聞いてみた。

秀丸も秀Termも優秀でした。OS/2 版もあったのですね。記憶に無いから公開はされなかったんでしょう。Borland C++ は私も好きでした。

第2特集は Python。ざっと文法を消化した後は Jupyter Notebook を使った機械学習のサンプル。良い企画ですね。連載希望。

RDBアンチパターンは消費税税率を変更した結果、過去のトランザクションデータの税金が間違ってしまう、あるあるなパターン。私が体験したものは人事情報とアクセス権限を紐付けていたところ、人事異動の後に見えてはいけないものが見えるようになったというもの。最終テストで見つかり慌てて改修しましたが大変な苦労でした。知っていると知っていないでは後の工程に巨大な差が出るパターンですね。

続けてRDB性能トラブルバスターズは、SQL の ON句。全然知らなかったよ…という論理が出てきます。

セキュリティ実践の基本定石はランサムウェア。1ヶ月~2ヶ月前の締切と思いますが凄い偶然。いや必然か? 6割の被害企業が身代金を払ったという過去データが紹介され、作者のみならず、私ものけぞりました。立派なビジネスです。RaaS (Ransomeware as a Service) なんてのが生まれるわけだ。

Ubuntu は予告どおり Web 翻訳混入事件。名前こそ明かしませんが事件の顛末が詳細に語られます(筆者あわしろいくやも議論のスレッドに登場する)。

私も自分が熱心にやっていることを受け入れられないイライラ感は分かります。「翻訳の質が低い」と言われてもそれはあわしろいくや個人の意見であり、それだけで拒絶されるのは理解できない、という気持ちもわかります。

ただ、これはひどい。ひどすぎる。大量の Web 翻訳をそのまま突っ込ん結果なんだろうけど、許されるレベルではありません。

Allows to create and extract archives -> 作成・アーカイブ展開有効

http://blog.goo.ne.jp/ikunya/e/ffb3eb76c8d7d72dfdd113ae5a29e93f

Unix系コミュニティ運営の光と影。いくつか意見が出ていますが私は蛯原純に近いです。「やる人は勝手にやる」「Unix のやることがなくなったら、コミュニティも消滅したらいい」

Typo
p.2 Lockbook: 2016年6月 -> 2017年6月
p.161 図1 多分右端は「キー未登録」。合わせてアクセスに関する吹き出し位置も左側の「キー登録済み」の方に移動

 

atachibana

立花明 - 東京都在住、IT系企業勤務。 WordPress Document Team メンバー。 連絡先はこちら

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