本の雑誌 2013年3月号 (No.357)

本の雑誌 2013年3月号 (No.357) / 本の雑誌社 / 648円 + 税
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし

 冒頭のステレオタイプなブックカフェ描写が面白いです。ゲバラ、白い本、ビートニク等々。行ったことありませんが、きっとこんなでしょうよ、という想像の通りで笑ってしまいます。彼らは本の中身に興味はないのですね…、残念。

特集は「大森望SFサクセス伝説」。タイトルほどSFしていないように感じられるのは、大森望とその仲間たちが楽しそうに与太話に興じている感じが全面に出ているからでしょうか。Twitterのまとめを見てもその感じが伝わります。
「本の雑誌」大森望特集号の反響 http://togetter.com/li/456348
エピソード的に面白かったのは『惑星カレスの魔女』再発の話と『ザップ・ガン』解説のはっちゃけっぷりが実は意図したものだったこと。明るく楽しく。そういう時代だったかもしれません。しかしamazon品切れですから、すごいです、大森望人気。

大好きな入江敦彦「ベストセラー温故知新」は『ノストラダムスの大予言』。あんなトンデモ本をどうするんだと思っていたら、持ち出してきたのは万 博エキスポ70。鮮やかに描き出された未来図となかなか実現しない現実。大予言をパビリオンと言い切るセンス。先月の山田詠美&村上龍もよかった けど、今月もさすがです。そしてこれも毎月楽しみな津野海太郎は老いと森於菟についての考察。資料調べの前向きな姿勢に見られるように本人が言うほど老い は感じません。損なのは続くツボちゃんですよ、まだ55歳なのに、私は無茶苦茶おじいさんなのかと思っていました。いつも出てくる年号が古いからな。

トヨザキ社長と佐久間文子が薦める『終わりの感覚』は、読後は相当ぐったりする上、後々まで自分の過去の古傷まで痛みそうな小説。『フロベールの鸚鵡』共々楽しみです。

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