本屋大賞2012

本屋大賞2012 / 本の雑誌社 / 552円+税
表紙デザイン 寄藤文平

本屋大賞2012

本屋大賞2012

大々的に発表されているので順位を公表してもよいかと思いますが、大賞は『船を編む』。お仕事小説的な側面もさることながら、(紙の)辞書の作成や言葉選びといった本屋さんに訴える面で効果が大きかったかな、と。とても順当な選択で、すぐに映画化されそうです。
割りを食ったのが『ジェノサイド』。1次先行では圧倒的な強さで1位を獲得したものの2次投票では伸び悩み大賞を逃してしまいました。男性はほぼ投票しているみたいですが、女性が半分強くらいと差が出ました。それでもコメントは性別関係なく熱いです。
そして3位は『ピエタ』。「本の雑誌」での新刊時の書評を覚えていた(実は海外小説家と思っていた)ので、こんな地味そうな話が3位なの? と驚きました。この中では一番読んでみたいかな。あとは沼田まほかる『ユリゴコロ』、金原ひとみ『マザーズ』とか揺さぶられそう、とは本誌を読んでも思ってたけど。

今号からの、または今号だけの(?)特別企画「翻訳小説部門」の1位は『犯罪』。話題作でしたので順当ですが得票数はたったの14票。評が割れたというよりも、翻訳モノって苦手な人が多いのですね、コメントを読んでいても、寂しくなる書き出しが多かったです。

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