本の雑誌2012年7月号 (No.349)

本の雑誌 2012年7月号 (No.349) / 本の雑誌社 / 648円 + 税
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし

本の雑誌349号

本の雑誌349号

冒頭は佐藤秀峰『漫画貧乏』。だいたい知っている話しでしたが、驚く人も多いのでしょうか。関連で最近、彼のブログで面白いエントリーがあったので、紹介します。そこで紹介されている「音楽家が音楽を諦める時」も是非どうぞ。
「漫画制作コストを4分の1に縮小する賢い方法。」
http://mangaonweb.com/creatorDiarypage.do?cn=1&dn=33940

特集は「さらば、笹塚!」。編集部の思い入れたっぷりですが、正直どうでもいい特集。笹塚のランチを紹介されてもね…。
さすがにそれだけでは弱いと思ったかフツーの特集もあって「わくわく実用書!」。ダイエット本の実践や、ヘンテコ実用書よりも、読者アンケートの書籍群が面白そうでした。小林カツ代はレシピに擬音語を入れた画期的な先生なのだそうです。へぇ。

津野海太郎の批評は言葉がシンプルな分、厳しいですね。厳しいといえばツボちゃんは掛尾良夫に対しての『ぴあ』に関する反論。ただ珍しく4月29日分の内容はドタバタした印象ですが字数のせいでしょうか。シンポ教授のインタビューは角川書店の宍戸健治。仕事量が非常に多い(ように見える)上に、アイデアもあり、コネクションもありで凄い人。このコーナーに出てくる人達の仕事には毎度、感動します。穂村弘は本のレビューと、ホテルやレストランのレビューとの違い。これも面白い。

他には梨木香歩『雪と珊瑚と』、藤野可織『パトロネ』。『沖縄占領米軍犯罪事件帳』はやりきれないですね…。

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