北京

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北京 (トラベルストーリー)
トラベルストーリー9 北京 / 昭文社 / 1260円 (1200円)
表紙デザイン GRiD / 表紙イラスト Prim

急に出張が決まり慌てて購入したガイドブック。他と比較して、装丁が恥ずかしくない、レイアウトが見やすい、コンパクト、安い等が決め手でしたが、実際にも使い勝手がよく重宝しました。また文中にかなり主張もあって「重くて使いにくいがそれでもスーツケースがいいという人は … (P.151)」などの表現がサラリと書いてあり小気味良かったです。

間違い : P.15の地図で、「紅鳳凰」のマークがレストランを意味する「R」だが、実際はショップの「S」。

さて北京ですが、これが拍子抜けするくらい「フツー」。街も、道も、車も、人も、タクシーから聞こえるラジオのDJも、高速道路の看板も、全部が見慣れた風景で本当に「フツー」。確かに空気は悪いし、土地は平らだし、ビルはムチャクチャでかいし、どこに行ってもやたらと人は多いですが、自転車も人民服も軍人も見えませんし、いきなり「おい、君ぃ」と声を掛けられることもありません。料理も「日本人が作ってんじゃないの?」と思うくらいに違和感がなく、北京ダックはうまいし、大量にお茶を飲むので胃もたれもなし。弁当のメニューには親子丼やカツ丼があり、料理の盛り付けもプラスチックの弁当箱も、日本のほか弁そっくり。ただし味はこちらの方が数段上では、何をか言わんや。

移動はタクシーでしたが、全員が全員とも無愛想で、英語もできないため(大丈夫か、オリンピック?)、漢字で書かれた住所を渡して必死に説明。で、これがまた分かってんだか分かってないんだか何も言わないし、うなづきもしないので不安になりますが、実際には町全体が天安門広場を中心とする環状線になっているためか、迷ったドライバーはゼロ。運賃に関しては非常に誠実で、最短距離を精一杯走ることに命を掛けます。これには感心しました。

まだまだ開発の余地がある土地に、大量の人民。これで愛想笑いと英語を覚えると … 恐るべし中国。

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