この不思議な地球で

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この不思議な地球で―世紀末SF傑作選
この不思議な地球で / 巽孝之編 / 紀伊国屋書店 / 2500円 (2427円)
Binding Illustration: JELLA DUMPS MAGNUS by Rick Berry

「世紀末SF傑作選」と名づけられたものの今一つピンと来ない。よかったのはグシャグシャに読んでいった本から不思議な哲学者が生まれるイアン・クリアーノ&ヒラリー・ウィースナー「秘儀」と、火星探査から戻ってきた宇宙飛行士らが、ロケットから降りずに立てこもって60年、その理由は? というバラード「火星からのメッセージ」くらい。
ギブスン「スキナーの部屋」は長編「ヴァーチャル・ライト」ほど散漫な印象はないものの、もう少し情景等を描いていいと思いますし(その点、展覧会カタログが初出だそうで、そちらを見れば印象も変わるかも)、オースン・スコット・カード「消えた少年たち」は、オリジナル短編に出会えたのは素直に嬉しい驚きでしたが、長編読後には物足りなさを否めず、あとがきも興ざめ。
その他スターリング「われらが神経チェルノブイリ」など他の作品も全体に小粒。とくにフェミニズム系がつまらない。ティプトリー並みのが2、3あれば印象も変わるのにね。

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