沈黙

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沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫 スペンサー・シリーズ)
沈黙 / ロバート・B・パーカー / 菊池光訳 / ハヤカワ文庫 / 882円 (840円)
カバーフォーマット 辰巳四郎 / カバーデザイン ハヤカワデザイン / カバー写真 (C) Royalty-Free/Corbis/CORBIS JAPAN
Hush Money / Robert B. Parker

スペンサーはロビンスン教授に終身在職権が与えられなかった背景、自殺したゲイの活動家プレンティス・ラモントとの関連を探る。一方で前夫のストーカー行為に悩むKCロスの事件も扱う。

後半2回目のロビンスンとの会話(p.288)が良い。常にマッチョを求められる黒人男性の恋愛の悩みと真摯に向かう姿。周囲のバカな人間との対比が、最後の審査委員会の件に説得性を与えます。並行して語られるもう一つの事件にさしたる面白みはなし。スーザンとの関係の深さを強調したいがための道具?的。最初の問題だけに絞った方が話しはすっきりするし、緊張感も増すと思うのだが。

原題は「口止め料」の意。邦題には若干の商売根性も感じられますが、それぞれに沈黙すべき点があったことを考えると悪くないかも。しかし帯にある「スペンサー、美人ストーカーに狙われる?」はないよな。
訳注が以前より極端に多いのが気になったが同じ人間が訳者なので。編集者が違うのか?

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