死霊たちの宴

投稿日: カテゴリー

死霊たちの宴〈下〉 (創元推理文庫) 死霊たちの宴〈上〉 (創元推理文庫)

死霊たちの宴 (上) (下) / スキップ & スペクター編 / 夏来健次訳 / 創元推理文庫
カバーイラスト造型 松野光洋 / カバー撮影・デザイン / 矢島高光
Book of the Dead / John Skip and Craig Spector

ロメロのゾンビ3部作を受けて書かれたアンソロジー。全編スプラッタ、セックス、バイオレンスにまみれて、小汚いのですが、切り口は「わたしを食べて」の純愛、「パブロフの犬のように」のSF、「キャデラック砂漠の奥地にて、死者たちと戯るの記」のロードムービー、「選択」の成長、「レス・ザン・ゾンビ」のスタイル、「ホーム・デリヴァリー」のキング印…といった具合にバラエティ豊か。しかも全員、小説巧者なだけにきっちり、おもしろく読めます。

中でベストは「地獄のレストランにて、悲しき最後の逢瀬」。街一番のカワイコちゃんが、ゾンビ化した住人全員にレイプされんとする、その光景。「郵便局の窓口で今か今かと順番を待つ行列よろしく」に一票。品位を疑われそうですが。あと「キャデラック…」もキャラ立ちがよくて好きです。

上巻

  • 花盛り(チャン・マコンネル)
  • 森のレストラン(リチャード・レイモン)
  • 唄え、されば救われん(ラムジー・キャンベル)
  • ホーム・デリヴァリー(スティーヴン・キング)
  • 始末屋(フィリップ・ナットマン)
  • 地獄のレストランにて、悲しき最後の逢瀬(エドワード・ブライアント)
  • 胴体と頭(スティーヴ・ラスニック・テム)
  • 選択(グレン・ヴェイジー)
  • おいしいところ(レス・ダニエルズ)

下巻

  • レス・ザン・ゾンビ(ダグラス・E・ウィンター)
  • パヴロフの犬のように(スティーヴン・R・ボイエット)
  • がっちり食べまショー(ブライアン・ホッジ)
  • キャデラック砂漠の奥地にて、死者たちと戯るの記(ジョー・R・ランズデール)
  • サクソフォン(ニコラス・ロイル)
  • 聖ジェリー教団VSウォームボーイ(デイヴィッド・J・ショウ)
  • わたしを食べて(ロバート・R・マキャモン)

原題

Blossom by Chan McConnell
Mess Hall by Richard Laymon
It Helps if You Sing by Ramsey Campbell
Home Delivery by Steven King
Wet Work by Philip Nutman
A Sad Last Love at the Diner of the Damned by Edward Bryant
Bodies and Heads by Steve Rasnic Tem
Choices by Glen Vasey
The Good Parts by Les Daniels
Less Than Zombie by Douglas E. Winter
Like Pavlov’s Dogs by Steven R. Boyett
Saxophone by Nicholas Royle
On the Far Side of the Cadillac Desert With Dead Folks by Joe R. Lansdale
Dead Giveaway by Brian Hodge
Jerry’s Kids Meet Wormboy by David J. Schow
Eat Me by Robert R. McCammon

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です