本の雑誌 2020年3月号 (No.441) / 本の雑誌社 / 667円 + 税
表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし
特集は「文学館に行こう!」
おじさん三人組で金沢の石川近代文学館、室生犀星記念館、泉鏡花記念館、徳田秋聲記念館を巡り、ご当地おすすめ文学館を紹介し、文学館員対談。
残念ながら取り上げられる作家に疎く、実際に行っても楽しめそうにありません。世田谷文学館の林芙美子展「貧乏コンチクショウ」のポスターは良かったですが。
高野秀行は筒井康隆激推し。「筒井中毒になると他のSFに全然反応しなくなる。」ですよねー。まぁ、それを抜けるとまた大味なSFも許せるようになります。
冬木糸一が紹介するのは『スノーデン 独白 消せない記憶』。少し前に「新海誠なら「言の葉の庭」がベスト」とツイートしていて、そのときはふーんくらいだったのですがアニオタであり、かつ、そこから道徳観が育ったらしく驚きました。
陳楸帆『荒潮』はサイバーパンクらしい。今ひとつ食指が動かないのは『三体』のせい。読む、かなぁ…。
穂村弘はパリの絵葉書屋でキルヒナーの絵葉書を買って、店長や常連が嬉しそうという話がいいです。
なぜ鈴木輝一郎が作家でり続けているか。小説家鈴木輝一郎は売れているからである。
…、はい、誤解してました。
そして次号の特集は「さよなら、ツボちゃん!」。内容も楽しみですが猪瀬直樹と豊崎由美が出るか意地悪く期待。