ゼッタイ!芥川賞受賞宣言

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ゼッタイ!芥川賞受賞宣言 ~新感覚文豪ゲームブック~ / 佐川恭一 / 中央公論新社 / 1800円+税
装画 AiLeeN/アイリン / 装幀 坂野公一+吉田友美 (welle design)
2023

君は美人の読書家の気を惹くため、小説家を、そして芥川賞を目指す。

どうせ全部のパスを読むので LibreOffice を使って (Microsoft Officeではない) 経路を一つずつ潰しながら読んでてたら、2、3回のやり直しで芥川賞受賞の GOAL に到達。やるなぁ、俺。と思って、通ってないパスを潰しながら読んでいると、ほぼほぼすべての章を経由し、残り2つの章になったところで、ああああ TRUE END に到達。最初の芥川賞の GOAL は TRUE じゃなかったのか!最初の質問「就活イベントに参加するか、しないか」で、山は完璧に2つに分かれていて、両方ともに芥川賞を取る GOAL はあるが、TRUE GOAL は片方にしかないと。初手の選択に作家の主張が出ています、うまくTRUE ENDを回避するような構成になっているのでしょう。 やるなぁ。

以下、ネタバレあり。

プロローグ) お父さんの揃えている漫画、特に「右曲がりのダンディー」の嘘くささが良い。作者は1985年生まれなのになぜ知ってるの? 後世に名を残した漫画とも思わないんだけど。
2) ここは行き先が3つに分かれて、分岐図作っていると、お、おぅ…となります。
4) Wordで作っちゃいかんということか…。
15) ひよっちゃいかんというこか…。
16) 純文学とエンタメ論。中古で買うことに断りを入れるあたりがなんとも小さくていい。
17) 「文藝春秋」での酷評が読みどころ。心地よいまでに徹底的に否定され、そこからの出版社立ち上げのハッピーエンド。ちょっといい話
18) デリヘリのえみりちゃんからのピュリッツァー賞。消え方がうますぎる。
19) 美人読書家の批評が辛辣でありそうでキツイ…。からの、インチキのアート系女子登場。
20) 破滅派ならぬ不滅派登場。佐川さん、微妙に気を使ってる?
24) これもいいよなぁ。村上春樹かな
25) 19 とまったく同じアート系女子の描写が出てきて笑わせてくれる
26) 逃げちゃいかんということか…。
30) 5) から来ているので、編集部の返事は待っちゃいかんということか…。アドルムコ書院登場
31) 文芸同人「鋭角」登場
32) これはひよっても、いきがっても駄目。SNS で悪目立ちしちゃいいかんということか…。
34) モロゾフ登場。破滅派新書重版しないかなぁ…。
35) ディズニーの東京(千葉)がいいよなぁ。ひらかたパークの視線を感じるわ
36) 一応のゴール。芥川賞で有名なのはこいつらしかいないってのが現実味ありすぎて残酷。ちなみに田中慎弥と同時受賞は円城塔。機嫌の悪いメガネといいメガネ
37) 直木賞エンド。
39) 芥川賞より育休の話の方が重要なのが笑える。
40) 19) と同じ辛辣な評価からのノーベル文学賞。ハワイのエンドがすごい。いい話にまとめるなぁ。
41) 怒らせちゃいかんということか…。
43) 19) と同じ、辛辣な評が出てくる。
44) ムチャクチャな展開なんだけど不思議な感動があります。

全然関係ないけど出版社は違うのに、装幀は『科挙ガチ』と同じなのは偶然?

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