Software Design 2016年6月号 / 技術評論社 / 1220円+税
ロゴデザイン: デザイン集合ゼブラ+坂井哲也 表紙デザイン: 藤井耕志(Re:D) 表紙写真: Martin Barraud / gettyimages
冒頭の「サーバレスアーキテクチャ」ってとても理想的な形態ですが、「サーバーにステートを持たすな」議論の高度な言い換えに思えます。ハードウエアやテクノロジーが進歩し、毎回セッションを作っても、どころかシステムごとコンテナで起動しても、何とかなる時代になったと言えるのかもな。
そして「アプリの次はボットの時代」。IBM Watson ハッカソンとか見ていてもボットは有力なマンマシンインターフェースですね。しかも Slack だけが一人勝ちのイメージ。実際、ライバルになりそうな LINE じゃ公私混同がひどそうだしねぇ。
第1特集は bash 再入門。内容とは関係ないけど表紙の「再入門」のフォントと字間のバランスはないよな。扉ページはもう少し詰まっていい感じなのに。ちなみに目次の気が利いているんだか、効いていないんだか分からないワニの奥さんもいい感じです。
で bash 再入門の内容は基礎、シェルスクリプトから Bash on Windows、fish まで。ただし期待の Bash on Windows は 残念ながらマーケティング資料レベル。これだけ駆け足だと初心者には厳しく、そんな人は末尾の「Unix コマンドライン探検隊」へ。こっちは丁寧すぎてちょっとたるいですが…。
第2特集は MySQL。「基礎」と言いながら経験者の再確認的な記事でとても良い。特に第1章。バックグランドスレッド、レプリケーション、MyISAM の全否定、パラメータのスコープ etc。
Sphinx はドキュメント翻訳フローの自動化。Transiflex も検証したい項目だったのでばっちりの記事です。あとは時間をとるだけだなぁ (遠い目)