ゴジラ

投稿日: カテゴリー

「ゴジラ」
2014/8/17 3D字幕版 六本木TOHOシネマズ スクリーン1にて

エメリッヒ監督のトカゲゴジラでもう終わったと思っていた、まさかのハリウッド版。福島第一原発事故と絡める日本では絶対無理なシナリオ。さすがです。

福島第一原子力発電所に勤務する芹沢博士は、東日本大震災で最愛の妻を亡くすが、その影にゴジラがいたことを直前の調査で知る。独自の調査を続けた博士は、東海地震に合わせてゴジラが浜岡原子力発電所を狙うことを予知。自衛隊とともに秘密生物兵器 MUTO を開発する。MUTO は博士の一人娘あさぎだけが制御可能で、母を亡くした悲しみと怒りを MUTO にシンクロさせながら戦いの地に向かう。自衛隊、在日米軍も加わった富士の裾野での壮大なバトルの末、ゴジラはMUTOと共に富士山の火口に消える。

これがハリウッドデビューになる助監督兼日本側監督の金子修介は余裕の演出。締める所は締め、緩める所は緩めるメリハリの効いた演出をしながらも、螢雪次朗に渡辺謙と並ぶ役をふったり、オリジナルのあさぎ役藤谷文子を使うなど遊びも満載。とくに冒頭の宇宙ステーションのシーンは日本初のリアルな宇宙SFXを見せた「どっちにするの」とハンマーを落とすところまでまったく同じで、SFXも同じ白組。泣きました。

惜しむらくはハリウッド製作陣を説得しきれず、ゴジラにしゃべらせたことと(あさぎ経由だけど)、忍者を出したこと。ただ後者は真田広之にヘリコプターから富士山火口にパラシュートなしでジャンプさせる見せ場を作ったのでプラマイゼロか。

 

… という話を期待していたので、ちょっと肩透かし。VFXの巨大感も、日本へのリスペクト感も素晴らしいですが、ゴジラ、意味もなくいい子ちゃんすぎない?

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です