ハンターズ・ラン

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ハンターズ・ラン / ジョージ・R・R・マーティン、ガードナー・ドゾワ & ダニエル・エイブラハム / 酒井昭伸訳 / ハヤカワ文庫SF / 1800円

Hunter’s Run by George R.R. Martin, Gardner Dozois & Daniel Abraham

植民惑星サン・パウロの酒場で、独立探鉱師ラモン・エスペホはエウロパ大使を殺害し、未開の北半球に逃亡する。探鉱中、山腹で発破を仕掛けたところ、突然の攻撃を受ける。

「本の雑誌」での評判が非常に良くとても気になっていた作品。何を書いてもネタバレですが、とにかく面白い。最近のSFについていけない冒険小説評論家の北上次郎が絶賛するのも当然でしょう。全編最初から最後までが自分再生の漢の物語。ストーリー上のアイデアは特に素晴らしく、何度も出てくる「俺はラモン・エスペホだ」という言葉がストーリーが進むごとに意味を変えるなんて、本当にクラクラします。その他の小ネタや登場人物たちのエピソードもがっちり決まり、最終章では、ラモンは当然そうあるべき動線を取り、そうあるべき台詞で終ります。傑作!!

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