本の雑誌8月号 (No.290)

本の雑誌 290号

本の雑誌 8月号 (No.290) / 本の雑誌社 / 680円 (648円)
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし

特集は「2007年上半期ベスト1」。ベスト3は「獣の奏者」「美晴さんランナウェイ」「スコーレNO.4」。うぅ、どれも知らない。それぞれ異世界ファンタジー、おばちゃん小説、青春小説、だそうで(ちょっと違う気も)。「本の雑誌」が気になる人のベスト1は、どれもこれも変わっていて面白そうです。

特集号の定番。いししんじは爆笑モノの読書(と言っていいいのか?)経歴を披露。大槻ケンヂは摩訶不思議な事象に興味を持つ「ムー脳部分」を定義し、「人生で最もしょぼくて恥ずかしい時代と誰しもが認める13~15歳の中坊期」に活性化すると看破。これまた大笑いのムー論を展開してくれます。柴口育子は無料誌を一部絶賛しつつ(「R25」「GOLDEN min.」)出版会の将来を憂います。ところで「コミック・ガンボ」が何故成り立つのかは私も以前から全く疑問でした。

青山南は毎度のケルアックに見せかけて、しっかりヴォネガットの追悼になっているあたりはさすがです。新刊紹介では東えりかが推す「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」「バチカン・エクソシスト」、北上次郎が推す「カシオペアの丘で」が面白そう。

武部本一郎の絶筆の様子を記す大橋博之の文章に「山から声が降ってくる」を見たくなる。弥生美術館で回顧展が行われているそうです。山手線での読書状況ウォッチは結果も文章も今ひとつ。三角窓口の「流し」の話し。最初は面白かったけど、今はなぁ…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です