DB Magazine 10月号

DB Magazine (マガジン) 2006年 10月号 [雑誌]
DB Magazine 10月号 / 翔泳社 / 1380円 (1314円)
表紙デザイン 石渡務

特集は「Java流で挑みたい Visual Studio 2005と.NETアプリ開発」。数年前なら考えられないような企画です。内容はリッチクライアントの開発効率の高さを中心に、オープンソースとの組み合わせやADO.NETのプログラミング方法について解説。記事自体は悪くありませんが、.NET最大の問題であるサーバーがWindows Server系、HTTPサーバーがIISに限られることを巧妙に避けているのは何ともはや。テクニカルライター荒川祐司の記事にいたっては、全編、最近では珍しいくらいの一方的な記事で(.NET絶賛)、提灯記事を書くにしろ、もう少し控えめの方が好まれると思うのではないかと。
もう一つの特集「Excel活用の極意」は期待したのだが、Excelの制限、256列 X 65536行は分かっていてもむごい。Excelならいろいろと小回りが利きそうなだけに、すぐこの制限にぶつかるかと思うと残念。これをデータベースのフロントエンドというのはやはり少し無理があります。所詮、表計算ソフトは表計算ソフトなんですかね。

連載「アーキテクトを笑え」内の「スピーカーも代わり映えせず、よく言えば「業界をリードし続けている人たち」なのかも知れませんが、「よどんでいるだけではないのかね?」と思った次第。」にニヤリ。セミナーなどでもつい数年前まで、サーバーテクノロジー中心のアーキテクチャこそ我が社イチオシと言ってた同じ人が突然、リッチクライアントを唱えたり、あるいは一番重要なのがUDDIで、これがなければWebサービスはただのリモートプロシージャと言ってた人が、今じゃSOAPとWSDLにしか触れないとか、そんなんばっかだもんね。
「データモデリング」はJ2EEとライトウェイトフレームワークそれぞれのコントローラ中心のMVC、モデル中心のMVCを解説。多少の処理効率は犠牲にしても、やっぱりシンプルなアーキテクチャが丸。ビューがモデルにアクセスして何が悪い!!
「Data Security&Compliance Forum」は日本版SOX法。現場サイドやDBAの視点からの切り取りがよく、いい記事。

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