ファウンデーションの彼方へ 銀河帝国興亡史4/ アイザック・アシモフ / 岡部宏之訳 / 早川書房 1800円 (古書店で105円)装幀: 鶴田一郎Foundation’s Edge by Isaac Asimov, 1982 ファウンデーションの議員トレヴァイズはセルダン・プランの順調 … “ファウンデーションの彼方へ – ミュールってなんだっけが終始つきまとった” の続きを読む
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別れを告げない – 二人の心の表面だけを撫でさせられた感じ
別れを告げない / ハン・ガン / 斎藤真理子訳 / 白水社 2500円+税装画: 豊島宏尚 ≪オーロラ群島I≫ 装丁: 緒方修一작별하지 않는다 by 한강, 2021 家族や職場と別れ、自殺を考えている作家キョンハに、友人のインソンからメッセージが届く。済州島に住む彼女は、木工作業中の事故で指を … “別れを告げない – 二人の心の表面だけを撫でさせられた感じ” の続きを読む
本の雑誌 2024年11月号 –
本の雑誌 2024年11月号 (No.497) 頑固一徹レンコン号 / 本の雑誌社 / 700円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集:犯罪小説に震えろ! なかなか読み進められませんでした。こうまで進みが悪いのも珍しいので、犯罪小説 … “本の雑誌 2024年11月号 –” の続きを読む
ガンスリンガー – 古典的なファンタジーに安心の読書
ガンスリンガー 暗黒の塔 1 / スティーヴン・キング / 池央耿訳 / 角川書店 1700円カバーイラスト: 西口司郎 / 口絵イラスト: マイクル・フィーランThe Dark Tower 1 : The Gunslinger by Stephen King, 1982 <ガンスリンガー> … “ガンスリンガー – 古典的なファンタジーに安心の読書” の続きを読む
本の雑誌 2024年10月号 – 円城塔「のちに哲学という形に縮小されてしまう大きな思考の流れ」
本の雑誌 2024年10月号 (No.496) 麦とろ三度笠号 / 本の雑誌社 / 800円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集:国会図書館で調べものを 何となく知っていることが多かったかな。出版社の納本、全冊永久保管、閉架、貸出 … “本の雑誌 2024年10月号 – 円城塔「のちに哲学という形に縮小されてしまう大きな思考の流れ」” の続きを読む
デューン 砂の惑星 [新訳版] – 壮大な背景の割にせせこましい話
デューン 砂の惑星 [新訳版] / フランク・ハーバート / 酒井昭伸訳 / ハヤカワ文庫SF 全3巻 1120円+税、1080円+税 1080円+税カバーイラスト: Sam Weber / カバーフォト: 加藤 彰 (K studio) / カバーアートディレクション & カバーデザイン: … “デューン 砂の惑星 [新訳版] – 壮大な背景の割にせせこましい話” の続きを読む
破滅派 二号 – 夜明けのスキャットの解答が良かった
破滅派 二号破滅派 / 500円 / 2008年5月11日発行 / 2023年11月の文学フリマで購入ロゴ:足立喜一郎 / 表紙:長谷川巧 手嶋淳「町」 町で撃たれた男を老夫婦が介抱する。男が恩返しを申し出ると、山に筍狩りに行きたいと言う。記憶の断章をつなぎ合わせたような作品。作者の意図を汲み取れな … “破滅派 二号 – 夜明けのスキャットの解答が良かった” の続きを読む
Sci-Fire 2023
Sci-Fire 2023 特集 人間以外責任編集者: 甘木零表紙絵: Sei-Chan (仁科星) / 表紙デザイン: 太田知也1500円 坂永雄一「色彩の街」 巡礼の美術僧の師弟は、旅先の街角で地球の大きさを測った古えの賢人の物語を説く。しかし先達の師は疑問があり、旅にも別の目的があった。特集「 … “Sci-Fire 2023” の続きを読む
本の雑誌 2024年9月号 – 佐久間文子のエッセイが良かった
本の雑誌 2024年9月号 (No.495) ひやおろし待ちわび号 / 本の雑誌社 / 900円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集:河出書房新社を探検しよう! 今日まで河出書房新社を新興の出版社と思ってました。特集を読みながらも … “本の雑誌 2024年9月号 – 佐久間文子のエッセイが良かった” の続きを読む
着せる女 – バーニーズ・ニューヨークを覚えた!
着せる女 / 内澤旬子 / 本の雑誌社 1650円+税イラスト: 内澤旬子 / 装丁: 川名潤 ファッションセンスが偏差値35の、おしゃれを知らないままいつの間にか中年になってしまい、服屋の扉を怖くて開けられない男たちに、せめて平均点以上は取ろうよ、とスーツを選んであげる楽しいエッセイ。 ただ吊るし … “着せる女 – バーニーズ・ニューヨークを覚えた!” の続きを読む
本の雑誌 2024年8月号 – 多様性のため、進化に目的はない
本の雑誌 2024年8月号 (No.494) 夏空カモメ襲来号 / 本の雑誌社 / 800円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集: 2024年度上半期ベスト10 & 大学生フリペ選手権 上半期1位は『死んだ山田と教室』。面 … “本の雑誌 2024年8月号 – 多様性のため、進化に目的はない” の続きを読む
本の雑誌 2024年7月号 – SFのルビは好き
本の雑誌 2024年7月号 (No.493) ビール枝豆塩ふり号 / 本の雑誌社 / 700円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 本棚がみたい!はスペシャルで田中すけきよ。二十七畳の書庫に並んでいる本がエンタメ系ばかりで羨ましい限り。 … “本の雑誌 2024年7月号 – SFのルビは好き” の続きを読む
本の雑誌 2024年6月号 – 川添愛を覚えた
本の雑誌 2024年6月号 (No.492) 板わさ雨宿り号 / 本の雑誌社 / 700円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集: 研究者の本が面白い! マジックリアリズムの特集でもそうでしたが、キュレーター東えりかの案内を経ての、 … “本の雑誌 2024年6月号 – 川添愛を覚えた” の続きを読む
ぼくは君がなつかしい ほろほろ落花生全集
ぼくは君がなつかしい ほろほろ落花生全集 編集 高橋文樹 / 破滅派 / 2970円題字: 伊藤良一 / 写真: たとり直樹 (STUDIO IKKEI) / ヘアメイク: 黒川陽平 (atelier MUCCU) / カバーディレクション: 榎波治樹 (ENACHAN GRAPHICS) 無名の作 … “ぼくは君がなつかしい ほろほろ落花生全集” の続きを読む
本の雑誌 2024年5月号 – 「アーガイル」は裏がありそうでちょっと期待
本の雑誌 2024年5月号 (No.491) 鯉のぼり追いかけ号 / 本の雑誌社 / 700円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集: そのタイトルに決まるまで 座談会、作者、翻訳者等々の苦労話と実例で構成された面白い特集でした。巻 … “本の雑誌 2024年5月号 – 「アーガイル」は裏がありそうでちょっと期待” の続きを読む
本の雑誌 2024年4月号 – 『百年の孤独』が読みたくなりました。
本の雑誌 2024年4月号 (No.490) 陽春だるま落とし号 / 本の雑誌社 / 750円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 本屋大賞ノミネート作品データ集 読むのが遅くなって、既に本屋大賞は発表済みで『成瀬は天下を取りにいく』。 … “本の雑誌 2024年4月号 – 『百年の孤独』が読みたくなりました。” の続きを読む
スクール・デイズ – 少年だからな
スクール・デイズ / ロバート・B・パーカー / 加賀山卓朗訳 / ハヤカワ文庫HM / 840円+税カバーデザイン: 戸倉巌 (トサカデザイン)School Days by Robert B. Parker, 2005 高校で起きた生徒二人による銃乱射事件。犯行を自供した少年の無実を証明してほしい … “スクール・デイズ – 少年だからな” の続きを読む
本の雑誌 2024年3月号 – 斜線堂有紀の狂ったメフィスト賞愛が大変よかった
本の雑誌 2024年3月号 (No.489) 春宵かくれんぼ号 / 本の雑誌社 / 800円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集: メフィスト賞を探検せよ! 「メフィスト賞」を意識したことがなかったのが悔やまれる特集。こんなに楽し … “本の雑誌 2024年3月号 – 斜線堂有紀の狂ったメフィスト賞愛が大変よかった” の続きを読む
虎の潜む嶺 – ぬらーっとした戦いと異様に長い拷問
虎の潜む嶺 / ジャック・ヒギンズ / 伏見威蕃訳 / ハヤカワ文庫NV / 580円+税カバーイラスト: 生頼範義 / カバーデザイン: ハヤカワ・デザインYear of the Tiger by Jack Higgins 1996 シャヴァスはチベット人モロの訪問を受け、33年前、チベットに軟禁 … “虎の潜む嶺 – ぬらーっとした戦いと異様に長い拷問” の続きを読む
本の雑誌 2024年2月号 – 高鍋町の斉藤書店の客注の短冊は嬉しかった
本の雑誌 2024年2月号 (No.488) 綿入れ雪おろし号 / 本の雑誌社 / 700円 + 税表紙デザイン クラフト・エヴィング商會 [吉田博美・吉田篤弘] / 表紙イラスト 沢野ひとし 特集: 問い合わせはドラマを生む 予想の範囲内の話が多かったけど、本屋に来るお客さんが、書籍や雑誌とWEB … “本の雑誌 2024年2月号 – 高鍋町の斉藤書店の客注の短冊は嬉しかった” の続きを読む