国道の西、夜明けのミナミ / 植上由雄 / 本の雑誌社 / 1680円 (1600円)
大阪タクシー日誌第2弾。前作の感想でも書いたことですが、ネタがネタのまま終わっていて、非常にもったいないです。電車の中や就寝前に軽く読むならいいでしょうが、まとめて読んでいると流れが悪い気がします。
作者には頭のよさをちらほら出すだけの遠慮深さや、引き出しの多さ(北山村の飛び地問題)、自分は馬鹿にしても読者を馬鹿にしない姿勢(USJ)などいい所は多々あるのに、ネットに掲載された日記をそのまま本にしただけでは、前者での読み易さ、面白さもかえってあだ。詐欺淵平太郎の話しで1章を構成するくらいの編集を行ってもよいと思います。
また大阪の地図や、写真、イラストなどがあると、別の面白みも増すと思うのですがね。