本の雑誌3月号 (No.297)

本の雑誌 297号
本の雑誌 3月号 (No.297) / 本の雑誌社 / 530円 (505円)
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし

特集は「活字の大失敗!」。同じ本を買ったり、編集や販売上でミスしたり等々。さほど「大失敗」ということもなし。

穂村弘は「悔しい」と「嬉しい」を繰り返す本の探索の話し。「最近の実感としては、愛すべき本の存在を知るってことがこの道の第一歩にして半ば以上を占めているように思われる。」まさにわが意を得たり。

キムラさんは「女王国の城」に敗北。彼の連載がいいのは、著者の姿勢を正しく判断し、娯楽小説は娯楽小説として扱う所、批判してやろうという姿勢ありきでない所。いつも楽しみです。

他には、オノ・ナツメのカバーイラストについ目が行ってしまう和田竜「のぼうの城」、昨今の編集者が語る内幕物とはちょっと違いそうな「編集者 国木田独歩の時代」、津野海太郎、江弘毅のサブカル雑誌創世記に、東えりかのノンフィクション作品など。

今月号は全体にぱっとしませんでしたが、来月号の青坪アメリカ対談は期待です。

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