本の雑誌6月号 (No.300)

本の雑誌 300号

本の雑誌 300号

本の雑誌 6月号 (No.300) / 本の雑誌社 / 530円 (505円)
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし

特集は「本とロックが人生だ!」。残念ながら期待したほどロックもロールもしませんでした。ツボちゃんの「いい話」は記憶に残ったけど。それよりも江弘毅「ミーツへの道」のバッキー井上の文章の方が、よほどロケンロールしています。それ以上に今、偶然読んでいた平岡正明による竹中労論(「本の雑誌28号 (1982)」)がロケンロールしていて驚きでした。長老みさわさんへのコメントにも書いたけど、編集後記ではせめてミニコミ誌の一方の雄「ロッキング・オン」は触れて欲しかったなと思います。

鏡明は黒丸尚(この人もロケンロールが似合う、気がしますね)について泣かせる文章。そのきっかけとなった「POPEYE物語」は、ツボちゃんも取り上げています。同じ重複では青山南と沢野ひとしが何故かハワイのなつかしい思い出。
宮田珠己は補陀落渡海、高野秀行は徳川埋蔵金。一緒にするなと言われそうですが、どちらの怪しさも、しかめっ面ばかりじゃない所がいい感じです。

いつも楽しみにしている津野海太郎「サブカルチャー創世記」はお休み。来月号で完結し、単行本化されるとか。期待大。この連載が特に素晴らしかったのは植草甚一像を再構築してみせたところか。宮田昇といい、ホントここらへんの人選はうまいですね。で、その来月301号は、記念特大号です。1号遅れたのは本屋大賞があったからかな?

## 裏表紙のペンの広告って、昔の沢野イラストの多手男みたいと思うのは私だけ?

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