本の雑誌11月号 (No.305)

本の雑誌 305号

本の雑誌 305号

本の雑誌 11月号 (No.305) / 本の雑誌社 / 530円 (505円)
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし

特集は「車を捨てよ、本を読もう!」。自動車以外の乗り物をテーマにまとめたのですが、どうにも低調。鉄の座談会なんて、もう少し面白くなりそうなのに…。一人の人間だけが話して場が白けたのでしょうか? 読者アンケートも常連ばかり目につきました。

イマイチといえば椎名さんの「今月のお話」。巨大な日本地図と記念写真と自著の書影とちょっとの記事。写真日記の意味もないような感じです。江弘毅「ミーツへの道」も、先月号と重複する内容で、これも残念。ちなみに情報誌「エルマガジン」は12月で休刊するそうです。連載の単行本化(?)に合わせたみたい。他でも高野秀行に「グシャ」は感じなかったし、吉野朔実はも少し時期が早ければ…。

全般に低調な今月号の中で、圧倒的によかったのはトヨザキ社長の川崎徹論。彼が小説を書いてたなんて全然知りませんでしたが、とても染みる文章の引用。素晴らしかったです。めったくた新刊ガイド(特に三橋暁の最初の3冊、牧眞司の全部)も丸。あと、とても記憶に残ったのは森登美彦の「竹」。不思議な人だな。

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