ファウンデーションと地球 – ロボット物を先に読めばよかった

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ファウンデーションと地球 / アイザック・アシモフ / 岡部宏之子訳 / 早川書房 2200円税込 (古書店で購入)
装幀: 鶴田一郎
Foundation and Earth by Isaac Asimov, 1986

トレヴァイズは歴史学者のペロラット、ゲイアで一緒になったブリスとともに、人類発祥の地、地球を探してゲイアを発つ。コンポレロンで宇宙船を没収されそうなところをリザラー大臣にセックスで勝ち、オーロラで犬に襲われ、ソラリアではバンダーを殺してロボットのジェンビイに育てられていた両性具有のファロムを拾い、メルポメニアでは<スペーサー>の世界の座標を入手し、その球状の広がりからアルファに行き着き、地球を探る。

最初に作者まえがきを読んだとき嫌な予感がしたんですよね、『ファウンデーションの彼方へ』のあとに2冊、ロボット物を書いてから本書に取り掛かったと書いてるところで。読書中、明らかに意味ありげな、何となく以前出てきて世界を経巡っているんだろうな感が漂っていて、何気に本棚の『夜明けのロボット』の帯を見たら、いきなり「惑星オーロラ…」。あぁ、やっぱり。本は執筆順に読むべきですね。イライジャ・ベイリって固有名詞が出てきたとき、きっと何かなんだろうなと思ったし、最後はあーぁですから。きっと主要な人物(?)なのでしょう。

ファウンデーションシリーズが苦手な理由にすべてを見通すセルダン・プランがあるのだけど、前回はゲイア、今回はダニール・オリヴォーが全部仕組んだとなるとほんとがっかりします。銀河中の地球の記録も全部、私の仲間が消しましたとか言われてもねぇ…。アシモフはこんなんで自分を許せたのかいな。

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