スクール・デイズ – 少年だからな

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スクール・デイズ / ロバート・B・パーカー / 加賀山卓朗訳 / ハヤカワ文庫HM / 840円+税
カバーデザイン: 戸倉巌 (トサカデザイン)
School Days by Robert B. Parker, 2005

高校で起きた生徒二人による銃乱射事件。犯行を自供した少年の無実を証明してほしいと、その祖母から依頼される。

どんなドンデン返しで少年が無罪になるのかと思っていたら、話は意外な方向に捻れながら、ラスト、まぁ真っ当なところに着地しました。少年だからな。相手はうーん、ちょっと作り過ぎか。

パーカーと高校生との会話は、気持ちの良い、漫画みたいな私立探偵ぶりでした。

タイトルに「スクール」があるからなのかプロの中の素人が複数描かれ、学ぶもの、学ばないものが出てきます。田舎の警察署長クロムウェルが生身の人間らしさを漂わせるのはいいシーン(p.212)。そして一度も刑事事件を担当したことがないリーランド弁護士のシーンは辛い…。本人は何も悪くないのに勝手にメジャーリーグの試合に巻き込まれた感じ。

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