Software Design 2016年5月号 / 技術評論社 / 1420円+税
ロゴデザイン: デザイン集合ゼブラ+坂井哲也 表紙デザイン: 藤井耕志(Re:D) 表紙写真: Akimasa Harada / gettyimages
特別付録として SORACOM Air SIM カード付きで定価も200円アップ。SIM はダウンロードの通信料金よりもアップロード、日中より深夜の通信料金が安い設定で、おのずと夜間バッチでデータを上げるタイプの IoT デバイスに最適です。一番現実味のあるところだと FitBit アプリとかでしょうか? 登録が必要で、期限は2016年5月18日まで。何か買うかなぁ。
SORACOM Air で myThings を紹介した直後に IoT ネタで IFTTT が登場するのは流れが残念すぎる。myThings は後発(だと思う)ので、少しは触れても良かったのでは > 編集部
第1特集はVim。いきなり役立つヒントが盛りだくさん。読んで、試して、飽きません。特に正規表現は力が入った紹介で楽しいです。一方、GitHub の使いこなしはうーん、残念ながら無理矢理感が強いかな。マルチウィンドウで行ったり来たりするのって、そんなに面倒かなぁと思います。
ところで私はオライリーの「入門vi第4版」を隅から隅まで読んで実践していた vi 大好き人間ですが、それでも今時のいい環境がいっぱいあるはずなのに(例えば Atom)、あえてvi系を利用する意味が分かりませんでした。GUI のないサーバー環境で最低限動くエディタとしての意味はありますが、GitHub との連携など必要なのでしょうか? 初心者がこの独特のカーソル移動を覚える必要はないんじゃないかなぁ、と思います。
第2特集は Ubuntu 16.04。
インストールしていきなり動くとても可愛いやつ、といい印象でしたが、今回の記事で、バージョン番号がリリース日付を表していたり、安定版は5年サポートを明言していたりと、そのユーザー指向の姿勢にますます好きになりました。スマートフォン、タブレット向けの「Ubuntu Touch」、IoT向けの「Snappy」とこれから注目です。
ところで執筆者が一部重なっているとは言え、特集と連載が相互参照するのはいいですね > Ubuntu。ただ p.75 注1 で「詳しくは」というほど Unity 8 について触れられていないのは執筆内容が変わったからでしょうか。
「使って考える仮想化技術」連載の初回で技術の背景編。ただよくある通り一遍でなく、「ハイパーバイザ型」v.s.「ホスト型」のような単純な比較以前の所から、たとえば歴史的な VM/CMS から、ネットワークの仮想化等まで幅広い説明があるため、資料性大です。ちなみに私がはじめて触った OS は MVS 上の VM/CMS。今後も期待です。
RDB性能トラブルバスターズは急にSQLが難しくなってしばしページとニラメッコ。「向こうの担当さん」じゃないけど、これメンテ出来るかなぁ…。
Sphinx で楽々ドキュメント翻訳は超重要アイテム。WordPress のドキュメントシステム Codex は WordPress ベースのシステムに移行中なのですが、国際化は全く検討されていません。提案のベースとして Sphinx は検討の価値大です。Slack でも賛同してくれる人ががいたのでまた戻ってきます。
ITむかしばなしに書影のあるThe BASIC 1991年9月号の特集は「Vz 見栄講座」。DOS/V ユーザーにとっては Vz + WXII はも好きでした。その影響で今もエディタの背景は濃紺にカスタマイズしています。