Software Design 2016年4月号 / 技術評論社 / 1220円+税
ロゴデザイン: デザイン集合ゼブラ+坂井哲也 表紙デザイン: 藤井耕志(Re:D) 表紙写真: Life On White / gettyimages
第1特集 今すぐ実践できる良いプログラムの書き方
C、Java、C#、Ruby、JavaScript のそれぞれの「良いプログラム」「正しいコーディング」「最新のやり方」等が解説されます。執筆者が言語ごとに異なるため、記事の粒度も異なりますし、私の理解度もバラバラですが、最近 Ruby を触っているので「他言語から Ruby に来たユーザーのハマりどころ」というテーマはとてもタイミングよく勉強になりました。あとは Java のラムダ式。そして最近の流行らしい、null で死なない言語仕様。C99 での「//」のコメントや gets の廃止等が面白かった。いろいろ進化するものですね。
第2特集 オブジェクトストレージjの教科書
Amazon S3 の解説だろうと思いきや OpenStack Swift と Ceph について詳しく解説されていて、こちらも勉強になりました。事例紹介はもう少し比較可能な内容だと良かったかな。
2016年2月号で感心した佐伯尊子が再登場して光ファイバ、ラック、電源を解説。読めば読むほどソフトウエア技術者の立ち入る場所でないことを再認識。お金払ってプロに頼みましょう。ラックに積んだサーバーの横のエアフローなんて考えたこともないわ。
誤植: p.104 以降の「この方式は」で始まる3つの方式の解説は見出しがないのでちょっと混乱する。
春の嵐呼ぶ! DevOps座談会は不思議な記事。何故この2社(TKC と U-NEXT)が議論して、Pivotal ジャパンが会場を提供するのか? 必ずしもユーザー事例ではなさそうだし、TKC とか Cloud Foundry とは何の関係もなさそうだし…。話している内容は一々うなずけるので念のため。
RDB性能トラブルバスターズ奮闘記は、乱暴に言うと SQL の仕様書なんて無駄、と。集合の概念を、逐語的に書くとまぁ、そうなるかなぁとは思いますが、長年業界にいるとなかなか難しい。
次号は Vim 入門。私はそれなりの vi ユーザーですが、それでも最近の Vim 人気は理解できません。ウィンドウシステムがなかった時代ならともかく、今は Atom でもなんでもあるじゃんと思うのですが…。
さらに驚きは SORACOM SIM 限定バージョン。凄いなぁ、雑誌を買うと SIM がついてくるのか…。