スラップスティック

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スラップスティック / カート・ヴォネガット / 浅倉久志訳 / ハヤカワ文庫SF / 340円
カバー 和田誠

Slapstick by Kirt Vonnegut, 1976

マンハッタンの廃墟に住むウィルバー・ダフォディル-11・スウェイン医師のひとり語り。彼は姉イライザとの双子で、見た目はネアンデルタール人のようだったため痴呆として育てられるが、実際は二人一組の超知性の持ち主だった。
中国人との接触により火星に行ったイゼベルは事故死する。同じタイミングで地上の重力が不安定化。その混乱の中、スウェインは大統領に立候補する。スローガンは「もう孤独じゃない!」。人工的にミドルネームを与え、家族を構成する制作が受け入れられ当選する。

 

ヘリコプターから拡声器で愛と別離を語るイライザが最高です。そのイライザに接触した中国人フー・マンチューの仕草もかわいい。そしてこの副題にもなっている「もう孤独じゃない!」政策。正しいんじゃないかなぁ、意外と。

もちろん「プロローグ」も良いです。戦争がインディアナポリスをアメリカの交換可能な部品にするあたりだったり、犬や子供らとの関係だったり。

多分、初めて読むヴォネガット。

スラップスティックな人生物語を面白く読みました。

 

 

 

 

「スラップスティック」への3件のフィードバック

  1. このトピ関係ありませんが、
    wpのテンプレート階層のページ、
    新しくしてもらって、ありがとうございます!

  2. 神ですね!
    そちらが公式に埋め込めれば最高です!(が、media wikiの埋込は大元にextensionを追加したりしないと、出来なそうですね。)
    私は利用させて頂きます。
    ありがとうございます。

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