プタヴの世界 / ラリイ・ニーヴン / 小隅黎訳 / ハヤカワ文庫SF / 360円
カバー : 鶴田一郎
World of Ptavvs by Larry Niven, 1966
銀河の支配者スリント人のクザノールは宇宙航行に失敗し、時間フィールドを作動させ停止した状態で救助を待つ。15億年後の地上で発見されたクザノールは、研修施設の中で停滞フィールドから出ると、テレパスのグリーンバーグに入り込み施設を脱走し、元の世界に戻るため、冥王星を目指す。
ときめきのない話を淡々と読んだ感じ。
個々の要素はいいんですよね。クザノールの造形は失敗だったけど、ひまわりのイメージとか、食物のためだけの無脳生物ホワイトフードとか面白いし、ルーク・ガーナーも悪くない。イルカとテレパシー交信するあたりは時代だが、意外や後半でも結びつく流れも良かった。
なんだろうなぁ、小説が下手なんだよなぁ。