本の雑誌 2012年2月号 (No.344) / 本の雑誌社 / 648円 + 税
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし
一時期、芥川賞のインタビューが話題でしたが、本誌の連載を読む限り円城塔さんもかなり変わった方のように見えます。相手が悪かった(良かった??)のですかねぇ…。ちなみに今号で紹介された『How to Live Safely in a Science Fictional Universe』はかなり面白そうです。翻訳希望。
特集は「百歳までの新読書術!」。これまで普通に本を読んできた身としては漠然とした不安を感じさせる特集です。津野さんも赤瀬川さんも達観したコメントを寄せていますが、私が彼らの境地に到れるかどうか、そもそも0.1ない視力がどこまで弱くなるか考えると寂しくなります。松風園の方々のような暮らしが理想的ではありますが、入園金とか高そうだしな。ところで大矢博子の老人ミステリーをまとめた「おじいちゃんは昔を見ている。おばあちゃんは前を見ている。」は名言です。
東川篤哉は恐らくきっちり計算しながらであろうの三万円買い物。ユーモアミステリーとかけ離れた素っ気なさが不思議な人です。先月号に引き続き評価の高い『ブエノスアイレス食堂』で鴻巣友季子、そして宮田珠己が連載終了。ちょっと残念。逆にネットの有名人、蝉丸Pがいてちょっとびっくり。池澤春菜が福永武彦の孫っての聞いてかなりびっくり。他に『都市と都市』など。
文壇バーにて「ツボちゃんの大ファンなのに顔も知らない」といわれていますが、作家の顔なんてみんなどこで知るのかな、と思いました。