本屋大賞2010 / 本の雑誌社 / 580円 (552円)
表紙デザイン 寄藤文平
大賞は冲方丁『天地明察』。押川春浪の暦の話が熱く語られるのでしょうか。ライトノベル出身のSF作家と思っていたのですが、幼少時にモンゴルで暮らすとか想像を超えた経験をお持ちで、そちらの方が気になりました。この人もそろそろ読まないとなぁ。
ところで大賞受賞で 52,000部からいくつまで伸びたのか気になりますね。あまり盛り上がったようには見えないのですが…。
さてここに並ぶ本はどれも完成度が高く主張もはっきりしていて、読後すぐに感想を言えそうですが、唯一、雰囲気が異なるのが山田詠美『学問』。評者さえもがうまく伝えられず、もどかしそうなのが逆に傑作の予感です。