本の雑誌 11月号 (No.269) / 本の雑誌社 / 530円 (505円)
表紙デザイン 和田誠 / 表紙イラスト 沢野ひとし
特集は「フラメンコ書評の秘密」。と言っても公開座談会の内容をまとめただけの8ページ。だからと言うわけではないでしょうが、他の連載書評が充実していて鏡明の瀬名秀明「デカルトの密室」(「シスの復讐」をR2-D2から観るのはいいですね。C-3POなんてホント、どうでもいい扱いでした)、大森望のイーガン「ディアスポラ」とダグラス・アダムス「銀河ヒッチハイク・ガイド」。吉田伸子の梨木香歩(「理解はできないが受け容れる。ということを、概念上だけのものにしない、ということ」)。柴口育子の「西の旅」とアンノン族再発見。かなざわいっせいの中田和子「私の神様 漫才師ダイマルと若い妻の愛」(泣けます)。ローヤー木村のリチャード・ノース・パタースン「罪の段階」。
渋谷旭屋書店閉店については永江朗と坪内祐三。そう、棚で覚えている部分ってあって、ブックファーストみたく大きいと探せないものも、ここなら見つけられたのにね。残念。
吉野朔実さんの紹介するは戸越の国文学研究資料館。特に秘密組織というわけでもなく、一般閲覧もしているようですし、webで見る限りケース・バイ・ケースで応対してくれそうです。参照 : http://www.nijl.ac.jp/